コーヒーチェリー
こんにちわ、shun roastです。
昨日はコーヒーの天敵である細菌「サビ病」について、少し書かせていただきました。
今日はそんな、コーヒーの中でもコーヒーチェリーについてフォーカスしてみたいと思います。
なぜ、チェリーなのか?それはやっぱり、「コーヒー」って言ったらあのローストされた茶色い豆っていうイメージが強く、どんな風にコーヒーができているか知らない方がまだまだいると感じるからです。
コーヒーは、コーヒーの木になる実「コーヒーチェリー」を精製することで、「生豆」になり、そしてその生豆を焙煎することで「コーヒー豆」になります。(すんごくざっくり)
そんなコーヒーチェリーは日本の市場では見かけることはなく、基本的に赤道に近い南北24度の俗にいうコーヒーベルトと呼ばれる生産国で生産、精製されます。
ただ、街のコーヒー屋さんのプランターや日本国内だと沖縄の一部で生産されたり、本土でも温泉の地下熱を利用してビニールハウスで栽培しているところもあったりします。
そんなコーヒーチェリーの大きさは、大体殻のついた銀杏の大きさと同じくらいで、赤色や黄色、ピンク色の色をつけて成熟します。
コーヒー豆はチェリーそのものじゃなく、コーヒーの種子になるので、種子についている周りの「果肉」そのものは、不必要なものです。ただ、このチェリーの殻を乾燥させて紅茶にしたり、煮詰めてジャムにしてみたり、肥料に混ぜたりといろんな風に活用しているところもあり、まだまだ考えようです。
チェリー自体は甘みやちょっとエグ味を含んだ味で、食べられるのですが、果肉もそこまであるわけでもなく、やっぱりそれ単体果実ではないです。
コーヒーチェリーは生産国でたくさん収穫されていますが、そのほとんどが手摘みて収穫されています。
僕も沖縄で収穫体験をしたことあるのですが、コーヒーの実は上の写真のように葉の奥、節にできるので、結構手を伸ばして取らないといけなく、大変です。また、そんなチェリーも未完熟のものではなく、完熟したものを取ろうと思ったら、しっかりと摘み取る実を見て判断しなければなりません。
そんなこんなで、両手で作ったお椀いっぱい摘み終わるのに、1時間くらいかかりました…(汗)
さぁ、ここで問題です!{ででんっ!急に出すやつ
両手いっぱいに摘み取ったコーヒーチェリー、コーヒーにしたら何杯でしょう?
実際に両手でお椀作って見てくださいな(笑)
正解は…
1杯半…
ひょえぇぇっっ!
…って感じですよね!1時間必死にとったコーヒーチェリーがコーヒーにしたら、1杯弱だなんて…
生産国のピッカーと呼ばれるコーヒーチェリーを摘む人たちはきっと僕よりも何杯もの速さで摘み取るとは思いますが、この量(両手のお椀いっぱい)でこれ(1杯半)。
なんかコーヒーって当たり前にあるけど、ものすっごい時間と人の手が加わってここにある。そんな風に感じられませんか?
何気なく飲まれているコーヒーだけど、その裏でたくさんの人たちが切磋琢磨していると感じるだけで、コーヒー1杯抽出するのも、1バッチ焙煎するのも、1つのタスキのようにバトンを渡されている気がします。
飲んでくださるお客様がどこまで知っているかは分かりませんが、そんな事を少し知ってもらえたら、コーヒー業をしている人たちは、また1人見方を得たような心づよさを得られると思います。
当たり前にあるけど、当たり前に捉えない事って大切ですね。
今日も美味しいコーヒーから繋がりのある1日を。
shun roast
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