過去の書いたものより。2014年4月8日
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日本語を習っているドイツ人の女性に、「日本語の単語で何が好き?」と聞いたら、「かたつむり」と即答された。語感がかわいいのだそう。
質問したわたしの方は、ドイツ語で好きな単語は思い浮かばず、とっさに車窓から見えた観覧車を指して「あれなんて言うの?」と聞いた。
(そのときわたしたちは京葉線に乗っていた)
「Riesenrad。中性名詞だからDas Riesenrad」
「"巨大な輪"って"観"も"覧"も入ってないんだね。Radと車が近いけど」
「たしかに。そういえばなんで"かたつむり"なんだろうね」
そんなたわいもない会話をした。
あれ以来、わたしの中でかたつむりと観覧車はとても近い言葉。
あれは何年前だっけ。
なぜかふと思い出した春の夕暮れ。