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トイレを作ろう③

さて、「トイレを作ろう②」で突然ふってわいた「ぼっとんトイレ復活させよう作戦」。

やると決めたものの、掃除とか片づけるとか、そういうことが苦手なので掃除は後回しにして、とりあえずは洋式便座とぼっとんトイレ用の換気扇をネットで探しました。

洋式便座は、和式便器にポコッと載せるものがあり、3千円という大変手ごろなものからありました。

これならいけるじゃん~と思いつつ、引っかかっていることが一つ。
前回で書いた、汲み取り業者with魚肉ソーセージの方から言われていたことがありました。

「流す部分に蓋(というか、弁)がついている便座を選ぶこと」
それは、臭いや虫が上がってくることを防ぐためだそうです。
確かに、仮設トイレには弁がついています。

でも、ネットで探す洋式便座には、そういったものがない。
おそらく、水洗式の和式便器に載せることを前提としているので、そういった弁付きのものがないんでしょうね。
業者さんがあえて何度も言われていたので、洋式便座についている便座のフタではだめなのでしょう。

ということは、簡易的なものではまかなえない。

…困った。

仕方ない。
これは困ったままにしておいて、最悪、少しの間は和式のまま使おうと思い直しました。

そしたらじゃあ、掃除と片づけをしますか…と思ってお店に行きました。
外から入る形ではなく、お店の中からトイレへいけるようにしたいので、出入り口をふさいでいるいらない建具を出してみます。

と、これがまた昔の建具なのでバカ重い。
ガラスがはまっていたりするので、慎重にしなければならない。
非力なおばちゃん一人では、引きずり出すので精いっぱい。
なんとか全部出したけど、、そこで気づく。

奥にぶちこんである流し台がでかすぎて、トイレ前の入り口からは出せないじゃないかっ!
何のために建具を外に出したのだっ!
って、建具を出す前に気づくよね、普通。
出した意味なし。何をしているのだ私は。

…はぁ。

仕方ないので、流し台の位置を変えて建具をなんとかその奥に入れ込めないか試みるも、若干のスペースが足りずに片づけられない。
流し台や建具もろとも、小屋ごと爆破してやりたくなりましたが、ぐっとこらえて仕方なしにもとの位置に建具を戻す。何をしてるのだ私は。

…はぁ。

こうなったら、トイレの個室の掃除をしようと思い、半分腐った引き戸をあけるも、どうしても個室の中に入れない。
長年放置されていたからなのでしょうか、なんだか結界がはってあるかのように、中から圧がこちらに向かってきているかのように感じて、足を踏み入れようとすると苦しくなるので、掃除することをあきらめました。
(いや、ほんとに。決して掃除がしたくなかったからじゃないですよ笑)

なにをしてもこの日はうまくいかず、トイレも使えるようにならず、仮設トイレの返却日は明日だし、もう無理だ…

と切羽詰まった私のツイートがこちら(笑)

泣き言とかあんまりツイートしないのですが、耐え切れずにつぶやいてしまったら、そしたらもうどうしょうもなく悲しくなってきて、ひとりぼっちな気がして、お店の前のベンチに座ったら涙が止まらなくなっていました。

オープンしてからずっと、ほんとにいろんなことがあるけど、何くそ根性でがんばってきてなんとかしてきたので、そんなに泣くこともなくなってきましたが、さすがにこの日はへこみましたね。

だって明日、ほんとうにトイレがなくなっちゃうんですから。


続きます。

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