葉っぱがスピーカー
植物から音が聞こえてきたら素敵だと思いませんか?
そんな夢を叶えてくれるスピーカー(植物音響発生装置)があります
生花スピーカー®
このスピーカーを開発したのは、ANA総合研究所の客員研究員の古賀敬司さんです。植物スピーカーはアンプからの出力を直接葉っぱや花に振動として伝える装置で、音の大きさは植物の種類や形状によって様々です。これまでにいろいろな植物で試したところ、熱帯や亜熱帯で自生している「カークリコ(Curculigo angustifolia)」が最も適しているということでした。
カークリコ
カークリコ自体は日本では花材として使われるようですが、供給が追いつかず高価な花材で石垣島や西表島などでわずかに栽培されているようです。カークリコは単子葉植物で葉脈が縦に通っているものが、音をよく発するようです。私も、葉蘭や八手の葉など、いろいろなもので試しましたが、わずかな音は出るもののカークリコに勝るものはありませんでした。
このカークリコは、とてもしっかり根を張ることから畑などの周りに植えることで海への赤土の流出防止にも役に立ちます。さらに、この葉っぱ一枚が1日に1グラムの二酸化炭素(CO2)を吸収することが琉球大学で測定されており、地球温暖化にとっても大切な役割をしてくれるようです。
これは石垣島の我が家の庭に植えて2年目のカークリコです。とても成長が早く次々と新しい株が増えて行きます。もう少し広いところで育ててあげないと、せっかくの葉っぱが擦れあったり折れたりしてしまいます。
インテリア素材として
せっかく庭で成長しているカークリコなので、東京の家のスピーカーを石垣島の家に持ってきました。窓辺に置いて、この葉っぱスピーカーからヒーリング音楽を流すと空気まで澄んで喜んでいるような気分になります。
何よりも直線的な室内に、見事なカーブを描く曲線があることで、おそらく視覚的にも精神的にも優しい気持ちになることができるような気がします。
東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。