【生まれつきの変えられないもの】
「差別」の対象となる範囲についての一基準――として使い続けられているにもかかわらず、完全に間違っている常套句。
このように、日本国憲法や世界人権宣言が禁止されるべき差別として列挙している具体的項目の中にも「生まれつきの変えられないもの」ではないものは幾らでもも存在している。
ではなぜこのようなクリシェが使い続けられるかというと、理由のひとつは「差別と認めたくない」(つまり差別したい)相手を持っている人々に需要があるからである。
例えば現代日本の「オタク」と呼ばれる人々が育んだ「萌え」文化を憎悪するフェミニストの場合、オタクバッシングを「差別」と捉えられてしまうと都合が悪い。そこで「オタクは生まれつきじゃないじゃないか!差別ではない!」と主張するのである。
また、LGBT運動が【性的指向】を先天性のものと捉えたがるのも、同様の動機に基づいていると考えられる。ちなみに性的指向を「生まれつきの変えられないもの」と見なすのは完全に破綻しており、当事者からも実情と異なるという証言が幾でらも存在している。
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