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『会社・役所のフェミニスト撃退術 #7』2023-01-29

第五章 そもそも、女性差別とはなにか。

 企業や公務員の皆さん。
 突然ですが、男性と女性、どちらが差別する側で、どちらが差別される側だと思いますか?

「それはもちろん、男性が女性を差別しているんだろう。だって、テレビや新聞でも女性差別問題って言ってるじゃないか。よく問題になる的はずれなフェミニストのクレームは、一部の『ちゃんとしてない』フェミニストがやり過ぎているだけだ」

 かなり多くの人が、こう考えていると思います。
 では、こちらのグラフをご覧ください。

男性は女性をどう評価するか
https://blogs.sas.com/content/sastraining/2014/10/16/how-do-men-rate-women-on-dating-websites-part-2/より)
女性は男性をどう評価するか
同上

 これはアメリカの出会い系サイト「OKキューピッド」の調査による、非常に興味深いグラフです。男性が女性を、女性が男性を、どの程度「魅力的」と評価したかを表すものです。
 男性による女性の評価は、正規分布に近い、きれいな左右対称をなしています。それに比べて女性から男性への評価は非常に辛いものになっていることに分かります。「least attractive」(最低の魅力度)だと男性に評された女性は6%しかいませんが、女性は27%もの男性を最低呼ばわりしています。
 つまり女性は男性よりも面食い――言い換えれば、異性を容姿で差別する傾向が激しいということです。
 フェミニストは男性が女性を容姿で差別したり評価することを「ルッキズム」と呼んで常に非難しています。しかし実際には女性の方こそ、男性を容姿で差別しているわけです。

 これにはなんとか反論ができそうです。
 たとえば、イケメンの男性は出会い系サイトになんか登録しなくても恋人が見つかる。したがって出会い系サイトには魅力的でない男ばかりが集まるので、女性たちは差別的なのではなく、正確な判断をしているだけだ、とか。
 しかし同じ事は出会い系サイトに集まる女性にも言えそうなので、あまり説得力のある反論とも言えません。
 

 では容姿以外についてはどうでしょう。
 男女が持つ相手の収入・学歴等についてのこだわりに関する調査を見てみましょう。

 このグラフで示されているのは、男性と女性のどちらが相手を学歴や職業で選別するか。また性別だけでなく、男女それぞれを学歴や勤め先の規模で分類し、自分の「ランク」が上がるにしたがって相手にもさらに注文をつけるようになっていくのかどうか、を調べたものです。
 学歴・職業・経済力いずれも、女性は自分のそれが上がると相手への注文も高くなるのに対し、男性は特にこだわらないことが見て取れます。
「学歴差別」や「年収差別」においても、女性の方が男性より差別的なのです。

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