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『会社・役所のフェミニスト撃退術 #5』2022-12-16

「性の平等」は後付けできる

 フェミニズムによるクレームのパターンとして「性的だ」「エロい」のほかに「女性が○○させられている!」という類のクレームがあります。
 というより「エロい」の方も実は「女性ばっかりエロい目に遭わされてる!差別だ!」というニュアンスなので、広義ではこの部類に入ります。 

 たとえばCMで、たまたま女性が料理をしていたり食事を運んでいるシーンが出て来るとか、男性の上司と女性の部下が会話しているとか、女性がピンクの服を着ているとかいった場面が出て来て、女性が「差別だ!」という類です。
 しかし、個々の広告や作品に対してこうした意見をぶつけることは、社会的には無意味以外の何物でもありません。
 仮に、「CMで女性がピンクの服を着ていることが、女の子はピンクを着るものだという偏見を助長する」とか「女性が料理をしているシーンは、女性に対する家事の押し付けになる」といったことが真実であるとしても、それは世界中に存在する様々な広告やフィクションの全体の割合で考えなければならないことだからです。
 当たり前のことですが、女性が料理をするシーンがあっても、それと同じくらい男性が料理をするシーンがある作品があれば、なんの問題もないわけですよね。

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