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【海賊王女 Fena:Pirate Princess】

 2021年10月放映開始予定のオリジナルTVアニメーション。Production I.G制作。

 放映開始すら3か月先という7月1日の時点で、早くもツイッターで「日本アニメの金髪美少女は白人コンプレックスの露呈」という言い掛かりがつき、(もちろん)作品ではなく発言者を晒し上げる小規模な祭りとなった。

 まず本作のヒロインであるフェナ・ハウトマンは金髪ではなく銀髪である。光の加減で彼の提示している動画サムネでは薄く黄色がかっているに過ぎない。
 実際に公式サイトのキャラクター紹介ではこうなっている。

フェナ・ハウトマン
10年前のとある事件により娼婦・男娼の島に漂流し育てられた。雪のような肌と白銀に光る髪から「白の境界線<ホワイトマージナル>」と呼ばれている。ポジティブな明るい少女。

この彼女の呼び名「ホワイトマージナル」は、このツイッターユーザー自身がツイートからリンクしている動画中に出てくる言葉である(さらに言えばどう見ても日本人が大活躍する話である)。

 つまり最初から的を外しているツイートであった。

 なお悪いことに「日本アニメ」などと主語を極大化してしまったために、多くのアニメオタク諸氏から大量の反例を送り付けられることになった。
 もちろんこんなものを反証するのは簡単で、画像付きで「好きなアニメヒロイン」ランキングを紹介しているページなどネットに幾らも転がっているため、それらを確認するだけで日本のアニメヒロイン達が金髪ばかりかどうかなど一目で分かるのである。

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 窮した発言者は「日本アニメ全般ではなく人気作品の話をしている。そうと読み取れない方が悪い」「ヒロインが人気だからといって人気作品とは言えない」「絶対採用するなとは言わないが、その王道枠を狙って各アニメ制作会社が連続投入する状況は見苦しい」「単にヒロインではなく女性主人公の話だ」などと長文の言い訳を試みる。

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 こちらも当然に事実を大量に送り付けられて轟沈。
「作品自体は不人気だがヒロインだけ大人気」などというケースはそもそも想定しづらいし、もちろん人気作品に絞ったところで金髪ばかりなどという状況はない。
 第一、人気作品どころか始まってもいない本作だけを出して「日本アニメ」などと言っておいて「人気作品の話だ」とは後付けもいいところである。
 さらにいえば本作と同じ制作会社Production I.Gの作品には他に『攻殻機動隊GHOST IN THE SHELL』『PSYCHO-PASS サイコパス』などの人気作品があり、いずれも女性が主人公で、金髪ではない。

 そして何を思ったかこの人物は「なら私が集計して見せる!」と、女性主人公の髪色を分けてカウントし始めた。が、下手に職業身分などで細分化したものを表示してしまったために、本人の示した基準に当てはまるにも関わらず計上されていないヒロインが大量にいることが発覚。そもそもピンクが一人もいなかった

 要するに次々と口から出まかせの言い訳を吐いては論破されるという、知識も考えもないポリコレ信者にありがちなパターンであり、その後も「日本アニメには有色人種が出てこない」「サブカルは幼稚でロリコンなネトウヨ」などのそれこそ幼稚な罵倒を吐くだけに終わっている。

参考リンク・資料:

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