Scrivener の脚注を InDesign に読み込む

脚注付きの Scrivener プロジェクトを InDesign に読み込む方法のメモ。

環境:macOS Catalina Version 10.15.6(英語環境)、Scrivener 3.2.3、InDesign CC 17.2.1

(0)Scrivener で footnotes(脚注)付きのプロジェクトを作成。

(1)Compile をクリック。Compile for で「Microsoft Word(.docx)」あるいは「Rich Text(.rtf)」を選択する。

(2)Options(ギアアイコン)で、Remove footnotes にチェックを外す。Compile をクリックすると、脚注付きの Word ファイルが作成される。

(3)InDesign でドキュメントを作成。「ファイル>配置」で「読み込みオプションを表示」にチェックをつけた上で、2のファイルを開く。

(4-i)「フォーマット>テキストと表からスタイルおよびフォーマットを削除」にチェックして、OK をクリック。これで脚注付きにドキュメントができあがる。脚注は [基本段落] の段落スタイルとなる。

(4-ii)「フォーマット>テキストと表のスタイルおよびフォーマットを維持」にチェック。「スタイルを自動的に読み込む」を選んでも、「スタイル読み込みをカスタマイズ」を選んでも、OK をクリックして脚注付きにドキュメントができあがる。脚注はオーバーライドされた [基本段落] の段落スタイルとなる。オーバーライドを消去すれば [基本段落] の段落スタイルになる。

InDesign で脚注の段落スタイルをあらかじめ作っておき、「書式>脚注オプション>フォーマット」で指定しておいた場合も、4-i では普通に段落スタイルが適用されるが、4-ii の方法だと段落スタイルがオーバーライドされて適用される。

4-i と 4-ii のどちらがいいかというと、あらかじめ脚注の段落スタイルを作っておき、配置後にオーバーライドもされず正しく段落スタイルが適用される 4-i の方法がいいと思う。なぜなら、脚注の段落スタイルやオーバーライドの削除は、複数の脚注に対して一括変更ができないからだ。1つ1つ変更していくしかない。これは脚注がたくさんある書籍では大変なことになる。

回避策も一応ある。一旦脚注を「後注」に変換して1箇所に集めてそこでスタイルを一括変更し、再び脚注に変換しなおせばいい。でも、それなら最初から段落スタイルが適用されていたほうが楽だ。


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