東洋経済オンライン海老原取材記事まとめ

1.「稟議書」が中々通らない人の致命的な6欠点

『「稟議書」が中々通らない人の致命的な6欠点』


『「素早く確実に稟議書を通せるようにならないと、多くの仕事をこなせず、成果も挙げられません。若いうちから稟議書を通すノウハウを身に付けたほうがいいですよ」
と話すのは、企業研修やコンサルティングを手がけるシナプスのチーフコンサルタント・海老原一司氏。 かつてIT企業で新規事業を手がけていた時、年間100本の稟議書を通していたという強者だ。
『3.リターンに関する記述が甘い
リスクに加えて、どれだけの成果や効果が見込めるのかという「リターン」に関する記述が甘い人も少なくない。契約でも物品購入でも、お金をかけた以上は、必ずリターンがあることを示すことが必要だが、「実際には『大口顧客だから値引きして』といった程度しか書いていない稟議書をよく見かけました」(海老原氏)。
『6. 根回ししないで、稟議書を申請する
海老原氏は、稟議書を提出する前に、必ず上司たちに「こんなことをやろうと思うんですが、良いですかねえ?」と軽く伝えていたそうだ。
 
「上司たちが嫌うのは、自分が聞いていない案件が、いきなり稟議書で回ってくること。そういった案件は『何かリスクがあるに違いない』といつも以上に警戒するのです。だから通りにくくなる」(海老原氏)


2.半年で同期と差が付く社内会議の過ごし方

『半年で同期と差が付く社内会議の過ごし方』

『新入社員の多くが、研修が終わり、配属先で仕事をしていると思う。そんな中、「社内の会議」に参加し始めた人も少なくないだろう。しかし、「何を話しているかよくわからないので、とりあえずじっと座っておくか」という人が大半ではないだろうか。しかし、企業研修やコンサルティングを手がけるシナプスのチーフコンサルタント・研修講師の海老原一司さんは、そんな行動を「もったいない」という。』
『そこで今回、新入社員が評価を高めるための、社内会議の振る舞い方について、解説していきたい。「会議は寝る場所」と考えている若手社員も、これを読んで考え方を改めるきっかけにしてほしい。

まず、新入社員にとって、社内会議には次の3つの意義がある。
1. 他の部署や先輩などに、名前と顔を知ってもらい、「有望な若手社員」であることをアピールできる
2. 会社の仕組みや仕事の内容を理解できる
3. 自分の能力を高められる
​そのためには、新入社員といっても、能動的なアクションを起こしていくべきだと海老原氏は指摘する。では、何をすればよいのか。以下で5つのアクションをご紹介しよう。』
<素朴な疑問でいいので、毎回、1つは質問する>
会議の場で、上司や先輩をうならせるような意見が言えれば、強く自分をアピールできるが、入って数カ月も経たない時点で、そんな意見を言うのはさすがに難しい。無理に言おうとしても、トンチンカンなことを言って、単に「まだ何もわかってない新人」と思われてしまうのが関の山だ。そこで、海老原氏がすすめるのは、会議のたびに、最低1つは「質問」することだ。
「質問の内容は、高度なことでなくてかまいません。社内や業界独特の省略言葉などのわからない言葉について、『○○とはどういう意味ですか?』と聞いたり、『なぜ、これはメールではなく郵送しているのですか?』と素朴な疑問をたずねるという程度でOKです。新入社員の頃なら、初歩的な質問でも許されます」(海老原氏)
こうした簡単な質問を自分に課すことには、想像以上の効果がある。まず、1つは、毎回質問していると、周囲から「積極的な若手」だと見られることだ。たとえ簡単な質問だとしても、発言しない人と比べたら、印象はまったく違う。
「加えて、新人の素朴な疑問は、意外と問題の本質をついている」(海老原氏)という。たとえば、「なぜメールではなく、郵送なのか」といった疑問に対し、実は昔からしていただけで、メールに替えても何の問題もないと気づかされることがある。その発言をきっかけに、議論が活性化すれば、「なかなか良い質問をするじゃないか」と周囲から評価される。
また、ちゃんと話を聞かなければ、質問できないので、おのずと集中して会議に臨むようになる。だから、会議の内容もわかり、仕事の理解も進みやすくなるというわけだ。



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