BAD HOP THE FINAL
久々にとてつもなくポジティブなヴァイブスに溢れたものを目撃した。特にガチなヒップホップヘッズというわけでもないタイミングから今までインターネットの端っこからひっそりと見守っていた、2010年代以降の日本語ラップシーンを牽引していた存在、BAD HOPによる目の前でのアンセムのつるべ打ちには興奮して頭がクラクラし始めると同時に、ドーム中が、そして俺の横にいる青年がとにかくずっと全力でシンガロングしまくっているその空間は多幸感に満ち溢れていた。演者もすごいけれど、オーディエンスの熱気や反応が瑞々しくて、どピュア。ついつい、これはヒップホップ走馬灯なのかとも思ったけれど、むしろこれは現在進行形で大きくなっているドリームなのだろう。
¥ellow BucksやBonberoを始めとしたここ数年のフレッシュなラッパー、そしてZeebra、MC漢、SEEDA、ANARCHYと日本語ラップ史を辿るような客演は、iPhoneの中に動画として収めておくだけでもかなりご利益がありそうだ。Zeebraのヴァースはとても感動的だった。自分とほぼ同い年の人間で東京ドームでライブをするような大きな存在が川崎区のゲットーから現れるとは想像がつかない。そういった時代なのだなと肌感覚で理解した。
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