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衝動的にTACOSを食べたくなった、行ってしまった。|池尻大橋【TACOS shop IKEJIRI】

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尋常なき衝動。

9月。

わたしは、
熟れていない緑色のバナナが無性に食べたくなり。
スーパーマーケットにて、
熟れていない緑色のバナナの98円3本入りを即座に手に入れる。

日差しが容赦なく侵入する自宅の部屋で、
熟れていない緑色のバナナに勢いよくかぶりつくと、
ラジオから陽気なファンクの曲が流れてくるではないか。

『太陽 + 緑色のバナナ + ファンク』
でもはや脳内がカーニバル状態に陥っていた私はとっさに決意する。

「明日はぜったいにタコスを食べなくてはならない。」

ファンクに合わせて踊っているわたしの鼻を、
バナナになりきれていない中途半端な酸味と植物臭がすり抜ける。

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普段家にいると、
毎日同じものばかり食べてしまうズボラな オザワ ミナミ(入社3年目)だが、
上記のような経緯でタコスと戯れるという使命を授かってしまい、
急いで近所に住む幼馴染を召集し、散歩がてら池尻大橋のタケリア(タコス専門店の呼称)へと赴いた。

タコス:メキシコの代表的な料理。メキシコ人の主食であるトルティーヤ(トウモロコシの生地)に豆、肉、野菜など様々な具材を包んだもの。

池尻大橋【TACOS shop IKEJIRI】

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看板はなく、ゴマ豆腐色の外装とガラス張りの小さな一戸建て。

実は普段、オザワは池尻大橋での野暮用帰りに毎回お店の目の前を通過しており、
お洒落な大人が食べに来ているのを、羨望の眼差しで見つめていたのだった。

そして今回ようやく羨望ではなく現実になる時が訪れるべく、
お洒落な大人に扮装し(真夏日和だったので派手めな服装で)入店。

内観

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スタンディング式のカウンター。笑顔が素敵なお姉さんがメニューを渡してくれる。
(別途テーブル席と2階の席も有)

メニュー

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Oh ディオス ミオ〜〜〜〜〜!
(メキシコの公用語スペイン語で「Oh my god 」という意味)

さて。
メニューのラインナップが魅力的すぎるとアドレナリンが急上昇し、
異様な焦燥感に見舞われるのはわたしだけだろうか。

あれだ。
ドライブで車の中からやっと海が遠方に見えて思わずテンションが上がるが、
まだ全然着かない時と同じ焦燥感のような気がする。

タコスのメニューは季節ごとに変わるそう。
全品注文したい興奮を抑え、
まずはお酒を頼んでからゆっくりタコスを決めることに。
(そう、昼飲みできるのです)

ちょい飲み【メキシコビール】【ライムサワー】

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メキシコビールはさらっと飲める軽い口当たり。
ライムサワーはほわっとライムの香りが漂い、甘さ控えめの爽やかな一杯だ。

そしていよいよタコスを注文。

タコスカーニバルスタート

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お姉さんが目の前でつくってくれるオープンキッチン式であるがゆえ、
洗練されたモダンなお店ではあるものの、タコス本来の屋台感/軽食感も楽しめる。

ROUND 1【ラム】【白身魚のフリット】

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1個ずつ出てくる贅沢スタイル。
ビーンズやお肉のタコスしか食べたことなかったので、魚のタコスは新鮮だ。

※ここから先、見出し右側がオザワの注文のため、右側のタコスの味のみ紹介

とにかく手ごねしている自家製トルティーヤ(生地)が本当に美味しい。
しっかりとトウモロコシの穀物感が香る、甘みと弾力のある生地。

「1か月間このお店のトルティーヤ単体だけをひたすら食べる」という
サバイバル生活があったとしても余裕にこなせる自信しかない。
ってほど生地が美味しい。

アレンジ自由自在【特製サルサ】

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さて、
ラーメンに必ずニンニクや酢を入れて味変するタイプのそこのあなたは、
先程のROUND 1の写真を見て、
例の「ドライブでやっと海を見た時の焦燥感」に駆られたのではないだろうか。

「その調味料たちはなんなの??!!」と。

左上から、
塩 / マンゴーソース / ライム / パクチー
赤唐辛子のサルサ / 青唐辛子のサルサ / トマトのサルサ / きゅうりのサルサ / 玉ねぎ

サルサ(ソース)や薬味を自由自在にかけてタコスをアレンジできる。

ROUND 2【シェーブルチーズといちじく】【紫キャベツと人参のラペ】

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もはやメキシコ料理ではなくヨーロッパ料理を食べているのだろうか。
フレンチ顔負けの絶品のラペを包んだタコスは今後このお店に来た時も必ずいただきたい。

ROUND 3【チョリソー】【スアデロ(ビーフ)】

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安定のお肉タコス!!!やっぱりタコスは肉肉しいお肉のみ!!!
2人ともサルサの盛り付けセンスがいまいちだが、
タコスカーニバルは佳境に入っており、もはや気にしている余裕などない。

ROUND 4【ティンガデポヨ(チキントマト)】【茄子モーレ(茄子チョコレート)】

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嗚呼。

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茄子モーレとは、
茄子をチョコレートで和えたこちらのお店の完全オリジナル料理。

茄子田楽を見て、
イタリアのアマルフィという都市にある「メランザーネ アル チョコラート」
という茄子のチョコ菓子を思い出しことからできたメニューだそう。

香ばしほろ苦いチョコレートとジューシーな茄子の甘みが完璧なタッグを組む。
自炊で茄子モーレを作ってみようと固く決意。

あぁぁ〜〜〜〜〜〜
TACOS shop IKEJIRIよ。
どこまでわたしを楽しませるのですか。

FINALE【リコッタチーズと栗の渋皮煮】

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秋限定のデザートメニュー。
チーズと栗が口の中で陽気に踊っているような楽しい味のするタコス。

ここにてタコスカーニバル終幕。

胃袋のキャパが無限じゃない自分を心の中で叱りながらお会計。

派手なサマーコーデで店をあとにした幼馴染とわたしは、
さぞ満足気な表情で炎天下の池尻大橋を歩いていたに違いない。

後日【テイクアウト】

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すっかり虜になったわたしは別日にテイクアウトも利用。
3種のうち舞茸チョリソーは店内利用では注文しなかったニューメン。
旨味たっぷりボリューミーでやみつきじゃ。

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タコスを食べたいという尋常なき衝動。
これを読んであなたにも少し訪れただろうか。


インスタグラム:@tacosshop_ikejiri


こちらで季節の新メニューが随時更新されているので、ぜひニヤニヤしながら見てほしい。
(直近もザクロ、さんまポテトなど相変わらずあざといメニューが更新されていた)


最後に、
メキシコのミュージシャンが奏でるファンクの曲を添えて。


Apache - Express (Latin funk, México)


「聞いたら◯◯が食べたくなるプレイリスト」
「ごはんがすすむプレイリスト」
とか食事がおいしくなるプレイリストあったら面白そうだなとか想像を膨らせながら、

今月も新たな衝動を待とうと思う。

Chao! (またね!)

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