レポート;牡牛座について

一昨日(ほぼ昨日だが)、太陽が牡牛サインに入った。ので、今日からしばらくは牡牛座の作家について書きたいと思う。

牡牛座とは、牡羊座につづく第2のサインであり、エレメントは地、クオリティは不動宮の女性星座である。キーワードは「I have=私は所有する」である。
性質としては不動宮、そして地属性ゆえの頑固さとたまに怠惰と思われるほどのマイペースさがよくあげられる。また、地属性のために感覚に優れ芸術的センスに恵まれている人が多い、と言われている。

作品の傾向としては、牡牛座らしい牡牛座の作品はとても長い。
牡牛座の作家といえば、たとえばフランス文学を代表するバルザック(1799/5/20)がいる。
彼の、貴族から最底辺の乞食まで、パリに住むありとあらゆる人々の姿を草の根的に書き上げた超超大長編の『人間喜劇』は、牡牛座の素直な観察眼と、主に庶民を描いているのも素朴な牡牛座らしく感じる。
しかし、バルザックの作品はとにかく長い。代表作とされる『ゴリオ爺さん』も筆者が読んだ文庫本で500ページ超だった。しかも、メイン登場人物のゴリオ爺さんが出てくるまで50ページ近くかかる。その間はひたすらパリの人々や風物の描写が続く。正直、せっかちな射手座にとっては読むのが辛かった。
さらに、この『ゴリオ爺さん』は前述した『人間喜劇』のほんの一部分なのである。500ページ超が一部分なのだから、その全容がどれほどになるかは推して知るべしである。
バルザックはこの超大作を生涯の仕事とし、地道に書き続けたのだという。これも、一歩一歩着実に進み続ける牡牛座でなければ出来ない仕事だったと思う。双子座や射手座なら絶対に途中で飽きる。

バルザックほど極端でなくとも、牡牛座の作品は描写が重厚で読み応えがあるものが多く感じられる。筆者が小説家で二番に好きな(一番はモンゴメリ)イギリスの女流作家ダフネ・デュ・モーリア(1907/5/13)も牡牛座であるが、彼女の作品では素晴らしい心理描写と情景描写が味わえる。
日本でいえば教科書にも載っている中島敦が生粋の牡牛座である。彼の文章はもはや漢文の読み下し文(平安時代のお役所か)だが、『山月記』の山野を走るシーンや『光と風と夢』の雄大な自然描写を見ていると、あー牡牛だなあと思う。

しかし先程、牡牛座らしい牡牛座は、とか、生粋の、と言ったが、中には牡牛座らしくない牡牛座も存在する。牡牛座といえば穏やかで争いごとの嫌いな人々を連想する(かつて筆者もそうだったが)が、なぜか妙に気の強い牡牛座が存在する。この人々は主に四月生まれで水星か金星(もしくは両方)が牡羊座に存在する人々である。
この人々はむしろ穏やかな太陽星座牡羊座より牡羊座らしい。

その代表はシェイクスピア(1564/4/26 洗礼日)である。確実な日にちは分かっていないが、確実に水星は牡羊座にある。
そして、彼の書いた戯曲で一番登場人物がいきいきしている言葉は、主人公やヒロインの名台詞よりも、道化が言う皮肉や当てこすりであるように思う。あれは、確実に書いている人が楽しんでいる。喧嘩の啖呵もよく出てくるし、紳士ぶっているように見えて、案外好戦的なのである。
この「妙に気の強い牡牛座」(もはや猛牛)は、程度の差はあれど、確実に牡牛座の中で一派を形成している。

双子座に水星や金星がある場合はそこまで極端ではない。多少口の達者な牡牛座だな、というくらい。ちなみにバルザックも口の達者な牡牛座の部類である。

しかし、そもそも太陽が牡牛座の作家は何故か数が少ない。地のエレメントで感覚タイプのためか、作家のように字を書くよりも、画家や芸術家のように直接手を動かす仕事の方があっているからだろうか。そういえばデュ・モーリアや日本の牡牛座作家である武者小路実篤(1885/5/12)も絵を描くのが趣味だったと聞く。
ちなみに、月星座牡牛座になると逆に数が増える。大デュマ、谷崎潤一郎(出生時間不明だが確実に牡牛座の月っぽい)などは見るからに牡牛座の影響が強い(=食べることが大好きな人々)。

漫画家では、分かっている限りでは荒川弘が牡牛座だが、エッセイ(『百姓貴族』)を読んでいると牡牛座だなーとよくわかる。

また、牡牛座は身体の中では喉を司っていると言われているせいか、声優も多いように思う。知っている限りで子安武人、石塚運昇、佐藤拓也など。傾向として、低音ボイスの美声が多い。
ところで個人的な見解では、

太陽か月か水星が牡牛座か蠍座に入っていると美声

というイメージがある。佐藤拓也なんて牡牛座と蠍座のオポジションなんて持っている。
前回牡羊座でレポートしたアンデルセンも月は牡牛座であるし、声優ではないが、お笑い芸人である麒麟の川村氏は月が牡牛座である。太陽と水星がコンジャンクションのせいか、ブログがとても面白い。ちなみに、月が牡牛座の人は声変わり前は超声が高く、声変わりすると超低くなる、ように思われる。確信はない。
ちなみに筆者も水星が蠍座だが、声が同性の中では低い方だと自負している。カラオケでよく歌うのは女性歌手よりもバンプオブチキンやL'Arc-en-Cielである。

ちなみに、牡牛座は美男美女が多いとされるがどうなのだろうか。確かに、中島敦や樋口一葉(1972/5/2)は大層モテたらしいが。個人的には美人系と全体的に丸い系(バルザック、武者小路実篤)に分けられるような気がしている。食べることが好きな人々が自然と丸くなるのだろうか。

しかし、美男美女でなくとも不思議な愛嬌があることは確実であると思う。バルザックもあの見た目だが、長年にわたって恋愛関係にあった夫人がいたという。

と、ここまで長く書いてきたが、このように頑固で我慢強くて、案外気が強くて、どこか愛らしい牡牛座について今後しばらくは取り扱っていくとする。

2020/04/21

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星占いが好き、本を読むのも同じくらい好きで、読んだ本の作者のホロスコープを書き集めてたら、ひとりでとっとくのがもったいないくらい集まったので、レポートとしてまとめてみたということ。ジャンルは国文学・外国文学・純文学・詩歌・ミステリなんでも来い。ただしホラーだけは苦手。

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