【映画】天使が見た夢 【小説】

この映画、長年見たかったんだ。
高校生くらいの時に、吉元由美さんの翻訳の小説は読んだのだけど、映画を見る機会がついぞなかった。
今Amazonで割と安く出てたのでやっと手に入れて見たところ。

何となく心に残った小説だったんだけど、具体的なストーリーとかはあんまり覚えてなくて。
ただただ重たーい何かが残った感じだった。
イザの方がボンヤリさんで何なん?って感じだったけど、だんだんマリーやべぇな、ってなってくる感じ、思い出した。
忘れてたけど社会人になってから見ると尚更辛い。
学生の頃にわからんかった金を稼がなきゃならん辛み。
楽しい時間は短い。
現代の日本を見てるような気もしないでもない。
なんか先が見えない息苦しさというか、不安がずーんと横たわっているこの感じ。
明日は我が身な気がする自分には心を抉られる思いですわ。
それでも生きてかな、というお話ですた。
つらい。
ワイにはフランスの愛がよくわからない。
バイク乗りのデブはいいやつだったのにな。
善人は結構出てくるのに、あんまり本人達には活きてこない虚しさ。
現実もそうよね。
善意が必ずしも本人達に伝わるとは限らないし、有難いとも思わなかったり、逆に堕落に追い込んだり。
他人の善意におんぶに抱っこ状態なのに自我もあるから人間って辛いよね。
いっそ心なんてなけりゃ楽なのにね。

確かに心に残るけどカンヌ映画祭でめっちゃ賞を取ったのがよくわからない。
審査員は刹那的なお話が好きなのかな。
重すぎて何度も見たいとは思わない…。
嫌いじゃないけど。
なんだろう、心の中に好きな映画フォルダ、嫌いな映画フォルダの他に、もし特別な映画フォルダがあるならば、特別な映画フォルダに入る感じかな。
でも多分、特定の人にしか響かないような気もするので、万人にはお勧めできない映画です。
気持ちが沈んでいる時に見るのは絶対にお勧めできない。
落ち込んだ時に敢えてダンサーインザダークを見るような強者なら大丈夫だと思うけど。
原作の本の方も重すぎて二度と読まないような気もしてるのに何故か売らずに本棚の奥底に置いてある。
そんな特別な感じなんです。


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