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子どもの時に愛されないと恋愛に引きずってしまいがち

私は、幼少期に両親に愛された記憶がありません。

両親は、両親なりに私を愛してくれていたと信じています。

しかし、私の家は私が幼い頃から親戚の借金の肩代わりをしたために貧乏。
両親は昼も夜も働いていました。
このため、理由もなく抱きしめてもらったり、話を聞いてもらったことは記憶にはありません。

私は自覚していなかったのですが、その頃の経験が凄く恋愛に響いていると感じることがありました。

愛情を上手く受け取れないとこんなにも恋愛に響くんだなと感じました。

なぜ私がそう思うようになったのか
なぜ、解決に迎えたのか
私のように彼との関係に悩む人に届きますように。

この記事は五分程度で読むことが出来ます。

何をしてもらっても満たされない

現夫とお付き合いをしているとき、私は何をしてもらっても満たされませんでした。

大切にしてもらっているのに満たされない
どうしてだろう?こんなに愛されてるのに。

何度自分に言い聞かせても満足することはありませんでした。
そんな自分に恐ろしさも感じていました。

今思い返すと、愛してもらった記憶がないからどれが愛なのか分からないんです。

素敵な場所にデートで連れてってもらうより、何もせずにただ抱きしめて頭を撫でられることが私にとっては大切でした。

何回抱かれても、満たされませんでした。
自分の性欲はおかしいのか?と一人で悩んだりもしました。

幼い頃に親に抱きしめてもらった記憶がない私は基本的な欲求が満たされていません。

もちろん、テーマパークに連れて行ってもらったことも、誕生日に欲しいプレゼントももらったことがない私。
デートで連れて行ってもらっても、どう喜んでいいのか分かりません。

プレゼントを貰ってもどう喜んでいいか分からず、自分なりに喜びました。嬉しい気持ちはあるのです。

彼は言いました。

『あんまり嬉しくない?』

喜びたいのに、どう喜んでいいか分かりません。

寂しいという言葉が喉に詰まって言えない

私と彼は、よく喧嘩をします。
喧嘩をするキッカケはいつも私の不機嫌です。

彼はなぜ私がイライラしているのか分かりません。
私は色々なことを言いますが、本当の理由は寂しくて構ってもらいたいだけなのです。

しかし、寂しいの一言が言えません。

正しくは、言いたいのに出せない。
強がって言えないのでは無く、喉に言葉が詰まって吐き出せないのです。

『言ってくれなきゃ分からないよ』

何度も彼に言われました。

私は、なぜ寂しいという言葉が出せないのか

イライラすることでしか表出出来ないのか

毎日悩んでいました。

言葉が出ずに喉に詰まる現象はヒステリー球とも言われるようですね。

いつか彼には愛想を尽かれてしまうんだろう。
こんな自分を変えたい。と色んな本を読み実践しましたが改善しませんでした。

キッカケは喧嘩の勢いで飲んだワイン

いつものように寂しさからイライラして彼と言い合いになりました。

ヤケになり、普段は飲めないワイン(たまたま頂いたものがあった)をグビグビっと飲みました。

お酒は弱いため、すぐに回ります。

顔がカッカして心臓の鼓動で自分が揺れる不思議な感覚。その時言葉が出たのです。

『寂しいよ。』

彼は驚いていました。そして慌てていました。

あんなに不機嫌で彼からの愛を受け取らなかった私からそんな言葉が出るなんて思っていなかったのでしょう。

私の言葉は続きます。

『私がイライラしてるとにはいつも寂しい時なの』

この瞬間、彼と出会って数年のイライラの原因、心の奥の奥の幼い自分と向き合いました。

『そうだったんだ。』
自分で思いました。

『寂しかった』と言った瞬間涙が溢れて堪えることができませんでした。

優しく抱きしめてくれた彼の胸で子どものように泣きました。

彼に親のような愛情は求めてはいないけど、こうやって無条件で抱きしめられたかった。

これは、まぎれもなく幼い頃の私の心の叫びでした。

恋愛のルールには従いたいけど従えない

よく恋愛のアドバイスで、依存しすぎない・求めすぎない・期待しないと聞きます。

この話を聞くと網羅しているように感じますね。だから私も言えない所がありました。

でも結果として少し違いました。
幼い時にもらえなかった愛情を、彼に満たして貰うのではなく、
彼から愛される喜びを教えてもらったのです。

愛されるということは

・無条件に私のことを受け入れてもらえるんだということ。
・私のことを理解しようとして時間を使ってくれること。
・私の言葉に耳を傾けて頷いてくれるということ。

本当は幼い頃になんとなく感覚で分かることが、
二十代後半にして、結婚して、初めて知ることが出来ました。

特別な能力や才能が無くても愛してもらえるんだって初めて知りました。

幼いころから愛情を求めることが下手くそで、
いたずらをすることでしか愛情欲求が出来なかった私は
『あんたは本当に可愛くないね』
と何度も言われました。

だから私は可愛くないと愛してもらえない。
スタイルが良くないと愛してもらえない(見た目のことだと思ってました)と本気で思っており、
可愛くない自分の容姿を見て色んなことを諦めました。

みんながハマる女の子向けのアニメのキャラクターが好きだと言えない。可愛くないから。

大きくなったら歌手になりたいと言えない。可愛くないから。

中学生になり、好きな男の子が出来ても告白出来ない。可愛くない私が誰かに好きになってもらえる訳がない。

ひねくれているのかもしれません。
しかし、私の中の純粋な思考として心の中に常にありました。

だから私は愛してもらえない。
本気でそう思ってました。

でも現実は、私が愛されるということを知らなかったため勝手に自分で作り上げた想像の世界の価値観でした。

世界はとてもアッサリした単純な世界でした。

私はこれから本当の愛を知り、そして深めていく。

あれから彼に対する苛立ちは無くなりました。
寂しいと伝えたら『忙しかったもんね』と抱きしめてもらえるからです。

幼い頃の経験は大人になってこれほどまでに引きずるのかと感じています。

子どもはとても繊細な生き物です。
些細な変化に反応して不安定になります。

子どもはすべて分かっています。
そして、大好きな両親のため我慢します。

それが正解だと心から信じているからです。

私は両親に『抱っこして』と言ったことがありません。
寂しくてふんふん泣くと『ふんふん泣くんじゃないよ!!!お母さんそう泣かれるの大嫌いだよ!!!』と何度も怒られました。

寂しくても受け入れてもらえないと悟ってしまったため私は誰からも愛されない自信が育ちました。

この価値観を崩すのはとても辛くて大変です。

まず、根底にある自分は愛されないを崩さなくてはなりません。

これは、私のように上手く両親から愛情を受け取れなかった女の子の人生の壁になると思います。

あなたは可愛いし、愛される存在なんですと私は言いたい。

正直にならなくていい。してもらいたいことを伝えることが大切。

パートナーに『愛情を上手く受け取れなかったから…』と言わなくても大丈夫です。

・私は、あなたにこうやって抱きしめてもらえるとどんな時より幸せなんだ。
・あなたにキスしてもらえると仕事の疲れも、ストレスも無くなるくらい幸せなんだ。
・今日はくっついていたいな。

愛しい彼女や妻からこう言われて嫌な気持ちになる男性はいないでしょう。

少しずつ、愛情を受け取る練習をしましょう。

彼からの愛は紛れもなくあなたに向いていて

彼はあなたに受け取ってもらいたいと思っているのです。

そして、愛情を伝える練習をしましょう。

素直に嬉しいって、寂しいって伝えていいんです。
彼もそれを待っています。


おわりに

私の忘備録でもありますが、もし私と同じ境遇の方がいたときに、せっかく大好きな彼との関係を言えないでおわりにしてもらいたくなくて
書きました。

私は、親は悪くないと思っていますし、私も親も不器用だったんだと思います。

しかし、恋愛という場面でとても上手く出来なかった自分を変えたくて自分なりに考えて出た答えなので全ての人に当てはまることではないと思っています。

分かる人なら『あっ』となる話。