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あなたを束縛するものをすべて捨てなさい

先日(9月8日) の記事の中でも書いたように、人見知りで人間関係構築力がほぼない私は、なかなか人間関係に恵まれず20代の時にパニック障害・うつ病を発症した経験があります。

その頃の私は、非正規雇用のサラリーマンでした。

異動の多い職場で、直属の上司がよく替わりました。なかには仕事中にパチンコに行ってしまう人や一緒に働いたこともないのに異動する前に悪評を広める人、業務の改善案について相談されたから提案したのに完全にスルーしたり、否定する人などなど…… 今なら何かしらのコンプライアンス違反になるような上司達の下で我慢しながら働かざるを得ない状況でした。

プライドもあったんでしょう、同僚や頼りになる上司などには相談できず、職場とは関係の無い友人やその時に付き合っていた人にも「あなたにも悪いところがある」といったようなことを言われ続け、本当に本当に辛くて孤独な毎日でした。

あなたを束縛するものをすべて捨てなさい

そんな時、ある精神科の医師に出会い、「あなたを束縛するものをすべて捨てなさい」という言葉で、大きな気づきを得ることになります。

まず切ったのは、無責任に励ましつつディスってきた友人(と思っていた人)。今思えば私を下に見ることで、自分が優越感に浸りたかったのでしょう。あの当時は、超就職氷河期で友人たちも非正規やアルバイト、パート、派遣などで生計をたてている人がほとんどでしたし「人の不幸は蜜の味」といった感覚も、恥ずかしながら当時の私たちにはあったように思い出されます。たとえば、あの頃流行っていた言葉「負け組」もそうですよね…。

次に切ったのは、モラハラのひどい恋人。当時は束縛されることが「愛」だと思い込んでいましたが、コイツを切ってからはそれが間違いであったことに気づくことが出来ました。

そして、職場の人間関係を切るために、勤めていた会社を退職しました。

助けてくれたのも「ひと」

そうするとみるみるうちに症状が改善し、たった年半でパニック障害もうつ病も克服しました。
私を苦しめたのは「ひと」だったけれど、助けてくれたのも「ひと」。あのドクターとの出会いでした。

そういった経験があるからこそ、同じような背景、苦しんでいる人にも悪循環から解放される「ヒント」をお伝えできたらと感じています。

自分のせいだと感じる「生きづらさ」は、決して「あなただけ」のせいではありません。

環境や生まれ持った特性にもあるだろうし、何よりあなたは、あなたの人生を生きる権利があります。家族や会社、恋人、友だちがすべてではないように、自分の居場所は、自分で探して、自分で見つける、もしくは創っていくことができるのです。
家族や会社、恋人、友だちという小さな世界の中だけで生きていていると、選択肢が少なすぎて息苦しくなることだってあるでしょう。

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