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復讐劇はスカッと(ジャパン)しないのが至高!・・・ですよね?

⚠『プロミシング・ヤング・ウーマン』『ラストナイト・イン・ソーホー』の軽いネタバレがあります⚠

大大大好きな新文芸坐という映画館で、大大大好きなお友だちと『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観ました。
あとから知ったのですが、『ラストナイト・イン・ソーホー』と比較した感想が多いんですね!
そっちはリモートワークの合間に通院って嘘ついて観てました(フレックスタイム最高!)。

一緒に観た友だちとも話したのだけれど、復讐劇はスカッとしないのがいいですよね。スカッとしたら、嘘だもん。なにかしらのモヤモヤは絶対ありますよね?

映画は嘘だけど、「嘘だよ~ん」って顔されたら嫌。醒めちゃうから。

どちらの作品も、男性の欲に絡めとられ、利用され、まるで人とは思えないような扱いをされた女性が、そんな社会(男性)にNOを突き付けるストーリーなわけですが...

結局ね、私の感想はひとつですよ。
「なんであなたがそんな目に遭わなきゃいけないの!!!」

本当に悔しい。キャシーもサンディも、つまらない男たちのためにあんな風になるなんておかしい。絶対におかしい!!!(映画館でガチ号泣した女の叫び)

この映画を爽快復讐映画と紹介しているサイトがあってびっくりしました。
正気じゃないよ。全然爽快なんかじゃないよ。
代償がデカすぎるよ。

復讐なんてなにも生まないとは思ってない。私だって大切な人がひどい目に遭ったら湊かなえの『告白』並みにそいつの人生滅茶苦茶にしないと気が済まないと思う。
でも、でもさぁ...

『ラストナイト・イン・ソーホー』のサンディは女の子の希望であり、絶望ですよ。サンディは炎とともに葬られてしまったかもしれないけど、女の子の中にはみんなサンディがいるから。いつだってサンディになれるんだから。男性諸君、覚えとけよ!(相手取る対象がデカい)


夢見る素敵な女の子たちが利用される社会構造は何も変わっていなくて、それは誰を殺そうと誰が死のうと簡単に変わるものじゃないんでしょうね。
もちろん被害者は女性だけではないんでしょうけど。

2作とも華やかな色使いや心躍る音楽の中でどうしようもない現実を描いていて、大好きな作品になりました。

アニャ・テイラー=ジョイのdowntownは最高!
ぜひ映画で確認してほしいけどspotifyでも聴けますね💯




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