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漢字の習得が難しい子どもへの学習支援。

漢字の習得が困難なケース

 例えば、「お手本を見ながら文字を書き写したり、なぞり書きなど(試写法)の反復練習でなかなか習得できない。」というケースで考えてみたいと思います。まずは3つの検査から困難となっている要因を判断します。
⑴ 全般的知能検査:「知的発達はどうか、発達の凸凹はあるか」
⑵ 読み書きの習熟度検査:「読み書きの正確性や流暢性は保たれているか」
⑶ 認知機能検査:「記憶力はどうか。聴覚と視覚で差はあるか」

具体的な対策

この検査結果を受け、個人の発達特性や認知特性を指導計画に生かしていきます。例えば、
①形の間違いが多い:視空間認知の弱さ → 漢字のパーツを意識する。不注意 → 漢字の間違い探し。
② 意味の似ている漢字の間違いが多い:音から思い出せない → 漢字の仲間集め。
③ 同じ音(読み)の間違いが多い:音と意味が結びつかない → イラストと対応させる。
④ 漢字が覚えられない(思い出せない):視覚認知の強さを生かす → 漢字のパーツをつなげる。聴覚記憶の強さを生かす → 漢字のパーツに名前をつける。
⑤ 目と手の協応が難しい:目の問題 → ノートの工夫、フォントの工夫、定規や下敷き 掲示物(情報)を絞る、色使いを変える。手の問題 → ノートの枠の拡大、写真で板書を取る。
⑥ ワーキングメモリが少ない:重要な情報に絞る、記憶補助ツール(計算機など)を使う。
⑦ 語彙が少ない:実際の経験から連想、文字と音・イメージを結びつける。

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