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育児と仕事の両立の負担感を「家庭のマネジメント」により軽減できるかもしれない。

 男性は慢性的長時間労働で疲弊し、家庭参画が大幅に遅れていましたが、新型コロナの影響で特に男性の在宅勤務が増え、少しずつ男性の在宅時間は増えていく可能性があります。夫が在宅にいる時間が増えるとはいえ、妻が感じている負担感はどのようにすれば減るのでしょうか。

コロナ前の夫婦間の負担感とは

 6歳未満の子供を持つ夫婦の状況を見てみると、妻の「家事・育児時間」は、共働き世帯、夫有業・妻無業世帯のいずれでも増加しています。また、共働き世帯の妻の「仕事時間」は4時間~4時間20分で、夫の5割程度となります。一方、夫の「仕事時間」は妻の就業状況にかかわらず、8時間40分~9時間前後となっています。

 女性の「仕事等時間」は、過去20年間で男性の5割程度から、6割程度にまで増加していますが、20代以外は、男性の40~50%前後に留まり大きな変化はありません。一方、「共働き」の妻の「仕事等時間」は減少しています。夫も妻も「外で働く」ようになりましたが、働く時間は夫の方が圧倒的に長く、特に子育て期の男性の仕事負担が重いということが分かります。

現状の育児と家庭の分担(マネジメント)について

 家事・育児には、作業に要する時間・実際の作業負担以外に、日々の家事をマネジメントする責任や日々の家庭生活を滞りなく送ることが出来るようにする責任に伴う負担もあります。こうした責任の所在を把握するために、夫婦の間での、「食材や日用品の在庫の把握」「食事の献立を考える」「家族の予定を調整する」といった家事のマネジメント、家庭生活のマネジメントを誰がしているかを見てみます。
 主だった家事・家庭のマネジメント項目について、夫婦に分担状況を聞くと、「妻」「どちらかというと妻」との合計が、おおむね5割以上(「食材や日用品の在庫の把握」「食事の献立を考える」は8割超)です。
 日々の家事をマネジメントする責任や日々の家庭生活を滞りなく送ることが出来るようにする責任は妻が多くを担っています

 さらに、第1子の妊娠・出産を機に仕事を辞めた理由として、「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」が最も高く過半数となります。また、ライフステージに応じてどのような働き方が理想的だと思うかをたずねたところ、「正社員でフルタイム勤務」を希望する女性は、末子が未就園児の時は約1割であるのに対し、中学生以降になると4~5割程度まで回復しています。しかし、実際には「正社員でフルタイム勤務」をしている人は、末子が中学生以降でも2割弱にとどまっています。

出所:家事・育児・介護」と「仕事」のバランス(内閣府 共同参画)

夫の在宅時間は増えているが、夫婦以外のサポートも受ける方が負担感は減るかもしれない

 夫またはパートナー以外(祖父母、親戚、友人、知人、家事代行サービスなど)から受けているサポートについては、 半数弱の人が 「(突発的な)子どもの休みの対応」に関してサポートが得られていた。その一方で、「受けているサポートは特にない」のように、夫またはパートナー以外からのサポートが全くない人も 4 割近くいるということが明らかとなりました。

 このことから、夫またはパートナー以外からのサポートが得られている人もいるが、得られていない人も4割近くおり、夫婦だけで子育てと仕事をしている状況が分かります。仕事と子育ての両立への負担感を軽減し、 心身の不調を予防する上でも夫婦以外のサポートを得ることは重要と言われています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に育児や療育ついて教えてほしい、サポートしてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。

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