小中学生の子どもたちはどのように学び、親はどのように学びをサポートしているか。
ベネッセの調査実態の興味深い点だが抽出していきます。
全文:小中学生の学びに関する実態調査
遊びと勉強にメリハリをつけて勉強している小中学生は7割前後。
勉強のやる気を高めるための方法として、「遊ぶときには遊び、勉強するときには集中して勉強する」(小学 生75.0%、中学生68.3%)、「覚えられるように色ペンで書いたり線を引いたりする」(小学生61.3%、中学生 78.6%)ことが「ある」 (「よく」+「ときどき」 以下同様)と回答した小中学生は多い。また、小学生で「簡単なところ から勉強する」(65.9%)、中学生では「あきたら別の教科を勉強する」(70.2%)の割合が高い。小学生と中学生の発達状況、学習の量や内容の難易度が子ども自身のやる気を高める方法の違いを生んでいる可能性があると考えられます。
「自分で考えても分からないことは親や先生 に聞く」80%
勉強方法をみると、「自分で考えても分からないことは親や先生に聞く」「問題を解いた後に○つけをする」は小中学生ともよく使用され、8割弱~ 9割弱(「よく」+「ときどき」 以下同様)である。自分以外の助けをうまく利用したり、自分の学習の達成状況を確認したりして勉強を進めていることがわかります。
一方、中学生になると、「重要なところはどこかを考えて勉強する」「○つけをした後に解き方や考え方を確かめる」の使用頻度が高くなります。
しかし、「問題を解いた後にほかの解き方がないかを考える」(小学生46.7%、中学生31.8%)、「テストで間違えた問題をやり直す」(小学生74.9%、中学生65.7%)は、小学生のほうが中学生より使用頻度が高い。
勉強方法を教えてくれた人として、「お母さん」「学校の先生」を選択した小中学生は6~8割
勉強方法を教えてくれた人をたずねたところ、「お母さん」「学校の先生」の選択率は小中学生とも高く、6割を超えます。とくに「お母さん」を選択した小学生は8割に上った。また特徴として、小学生では、「お母さん」「お父さん」 といった家族を選択した比率が高い。
しかし、中学生になると、家族の選択率が下がり、「友だち」や「塾の先生や家庭教師」の選択率が上がる。
学習上の悩みとして「どうしても好きになれない教科がある」をあげている 小中学生は6割
「どうしても好きになれない教科がある」(小学生60.2%、中学生66.3%)につづき、「上手な勉強のやり方が分か らない」(小学生39.9%、中学生54.7%)、「やる気が起きない」(小学生39.8%、中学生55.5%)が、小中学生の学 習の悩みの上位になっている。
また「テストでよい点数がとれない」を選択した中学生は52.7%で、小学生から倍以上増加している。全般的に中学生になると、学習の悩みが大幅に増えていることが分かる。
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