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ちゃんとした感染対策って?

久しぶりの更新です。
緊急事態宣言が解除されましたね。
宣言中も人が多いなと思っていましたが、解除後の人の増加を見ると、頑張って自粛していた人も多いんだなと感じますね。
私は、早く外勤が終わってテレワークに戻りたいです。

宣言の解除とは裏腹に今までと違い、誤魔化せる要素も無くなりはじめ感染者数は増え、変異種も蔓延してきていますね。

皆さんは感染対策は大丈夫でしょうか。
特に気にしていない人もいれば、気にしすぎている人、日常的に出来る人、出来ているつもりの人、様々な人がいるかと思います。

私は、大学病院で勤務をしている時ECMOや人工呼吸器を装着している人々を看ており、私自身も患者として病院に何度かお世話になった経験があります。そのため感染後、どんな辛い目に合うかを知っているため日々感染リスクを減らす行動をなるべく意識しております。(感染した時に軽症や無症状の保証はないので。)

感染に対する知識はだいぶ広まっていますが、もう一度振り返りたい、自身の感染対策が不安などという人向けに、基本的な所と私が個人的に気をつけていることを、今回まとめてみました。書いているうちに長くなってしまったので、何回かに分けたいと思います。

内容は、私個人の知識をまとめており、わかりやすさを心がける関係で厳密には違うと捉われる部分があるのはご容赦ください。

今回の内容は、以下の通りです。

そもそも感染って・・・

目に見えないほど小さいもの(細菌やウィルス)が、(眼、鼻、口などの粘膜)から、体の中に入って免疫が負けると体に様々な症状がでます。

感染を起こす原因は細菌やウィルスと言われるとても小さい奴らです。どれくらい小さいかというと。
ウィルスを人サイズにしたら、人間の頭が地球サイズ、私たちの指先が日本列島くらいです。
服についた毛玉レベルでしたら、とって捨てれますけど、そんな相手に対して、どうしようもないですよね。

どう対策したらいい・・・

「体の中に取り入れない」のが基本で、一番対策効果が高いです。(経路別対策なんて言い方もします)そして、周囲の環境の菌を減らすことで「体内に入る可能性を減らす事」で更にリスクを減らせます。


感染対策は同じ集団の皆が出来ないと意味がないと言われています。どんなに気をつけていても、誰か1人ができていないと、その人が菌やウィルスを周囲に撒き散らすので感染リスクが増え、気をつけている人も感染する可能性が増えます。(鬼ごっこしていて周りに鬼が増えていくイメージですかね)

具体的には・・・

「清潔と不潔の区別をする」
「正しい感染防護具の使い方を知る(防護具を使うなら)」

個人的な肌感覚だと、医療者とそれ以外の人の大きな違いはここな気がします。医療者以外の人も言われてみれば、その通りと思うかもしれませんが、それを意識して行動できている人は少ない印象です。(私の勝手なイメージです。)

清潔とは・・・

基本的には、正しい手洗いをした後の手以外は不潔な可能性があります。
以前クラスターが起こりニュースにもなっていましたが。手洗い場の蛇口が手動の場合、手を洗った後に手で直接閉めたら、せっかく洗った手が不潔になる可能性があります(蛇口に触れた部分は)。同様に、手洗い場の扉を手で開けると不潔になる可能性があります。

せっかく食事前に手を洗ってキレイだから大丈夫と油断して、その手で直接手掴みで食事を取ろうものならウィルスを体内に取り込む可能性がありますよね。

同様に感染防護具をつけているから平気と思うケースも危険です。マスクの外側(顔に接触していない側)に手を触れたら不潔な可能性があります。街中でよくマスクをずらす時にマスクの外側を触ってずらす人を見ます。その手で直接目や鼻をこすったりするとウィルスを体内に取り込む可能性があります。同様に手袋で不潔な物を触った場合、手袋は一定数穴が空いている可能性があります(基準をクリアしたものでも)。なので、外した後は手洗いをしないと不潔な可能性が高いです。また、穴が空いていなくても脱ぎかたを間違えると汚れが手に付着する可能性があります。医療福祉などの感染予防具を使用する施設は、感染予防具の着脱法を学びます。私が開催している応急手当ての講習内でも手袋の着脱方法が含まれているぐらい。とても基本的ですが、大切なことになります。着ける時より脱ぐときの方が注意が必要です。

1年間コロナで皆さん大変だったと思います。特に事業者の方は、急に色々対策をやれと言われ手探りで努力してきたんだと思いますが、はっきり言って感染対策が完璧だなと思うお店にはまだ1つも出会っていません。(もちろん現実的に可能な感染対策の範囲で)ここ頑張っているなと思った店も何件かありましたが、次行ったら緩めていたり。やっぱり大企業の方が資金に余裕があるので、頑張っている印象はありますけど、経営者の意識と現場の責任者の意識の問題次第ですね。(限られた範囲のお店しか利用していないというのもありますが)

でも当たり前ですよね。ガイドライン作ったから後はよろしく。頑張ってくれたらお金は上げるからと言われても急に出来ませんよね。私もある企業の感染対策マニュアルの監修を引き受けましたが、国から出されているガイドラインだけでは難しく現場の状況と擦り合わせるために、何度かやり取りをしました。トータル数万人以上の人が関わっていますが、今の所感染者が出ていないので一安心です。本当は行政が、そこら辺もフォローして意味がある気がしますが、マンパワーが足りないのか、段階的に提示する戦略なのかわかりませんが。振り回される事業者の方は大変ですよね。(と書いていたら山梨県は県がチェック機構をしっかり働かせているみたいですね。大都市も難しいでしょうが、頑張って欲しいですね。)

脱線してきましたが、「清潔と不潔」意識してみてはいかがでしょうか。
急に完璧にしようとすると息が詰まるので、ゆとりがある時にゲーム感覚で楽しみながら少し意識してみてはいかがでしょうか。思っている以上に大変な作業ですが、回数をこなすと慣れてきて出来ることが増えると思います。

次回は具体的な対策や私が普段気をつけている事などを書いていきたいと思います。皆様が健康でありますように。





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