俺も俺以外も
ボードゲームでもテレビゲームでもほとんどは競争型のゲームです。
確かに競争は面白いものです。
私も競争型ゲームの人生を歩んできました。
ただ、この競争型ゲームというのはモチベーションが高まりとても楽しいのですが、同時に敵を作ります。
相手から見た自分もそうなのですが、自分から見た相手も、潜在意識下で敵になってしまうのです。
勝っても負けても優越感や劣等感が少なからず心の中に居座り続けます。
これは自分と自分以外という考えを強くし、
いつも敵に囲まれて生活しているような気持ちになります。
では逆に、人生を協力型ゲームにしてみてはどうでしょう。
ひとつのゴール、同じ方向に向かってみんなで協力して進んでいくのです。
人を手伝い、助け、成長させてあげる。
この時に出る力は競争をしている時のものとは違うはずです。
火事場の馬鹿力もおそらく「人のために」という時に出るものです。
第二次大戦中のアウシュヴィッツで、処刑の順番を待つような過酷な状況にも関わらず、幸せを感じていた人達がいました。
その人たちは競争型ではなく協力型の考え方をしていました。
皆で希望を持って励まし合い、助け合っていたのです。
自分の人生の意味を「人のためにある」と考えていた人達でした。
おそらく「俺だけは助かりたい」という人が何人もいれば、その集団の人は皆、不幸になっていたでしょう。
もともと私たちは同じ物質でできていて、同じご先祖様から生まれています。
隣人とか兄弟とかもう通り越して同じ自分自身なんですよ。
目の前を歩いてる人も自分自身なんです。
虫も鳥も、もう何もかも私自身。
同じ目標に向かって進んでいる地球という生物、もしくは太陽という生物の指先みたいなものでしょうか。
違いは、私が人差し指であなたが薬指くらいなもの。
そんなことを考えていると競争なんてバカらしくなってきます。
俺も俺以外も同じ!
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