武蔵野の森で虫になった日[短歌連作]

SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 “MIKKE”
2019/12/7 武蔵野の森メインアリーナ

飛田給、とびたきゅうって読むんだな前に来たことあるはずだよな
息を止めカードリーダー光るまで信じていない電子チケット
がら空きのトイレを見っけ!それだけで私たちもう幸せでしょう?


ステージとこちら隔てた光源が空へ消えれば止めていた息
武蔵野の森に跳ねるよいつまでも老成しないレアな生き物
東京の日の出はきれい君たちの行く街すべて日の出がきれい
減衰をせぬまま届く真っ直ぐな「さよなら」受けて動けない脚
控えめな手拍子だったお隣が腕ふり上げてもう飛べそうで
ヤマブキの光溜まりにあと少し浸かっていたいあふれ出したい


明大前の曲あったよね帰りみち笹塚からは各停になる


 昨年末、12月7日にスピッツのライブに参戦してきました。そのときの「うわーーー、やっぱりスピッツはライブバンドだ!!行って良かった!」という思いを勢いで詠んだ連作です。ものすごく寒い日だったんですけど、2時間かけて帰宅したあともあったかい気持ちのままだったなあ。


 短歌連作サークル誌「あみもの 第二十四号」に投稿したものなのですが、この二十四号はちょっとすごいんです。寄稿者が241人!しかも大作が多い!読み応えありすぎてまだ読み切れていないのです。



久しぶりに店の焼鳥が食べたいです!!サポートしてください!