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6月の句会にて、

 昨日の句会の 席題は 「葭切」。 行々子 とも、葭雀 とも 言われる。
夏、水辺の葦の茎に止まって、「ぎょっぎょっ」と大きな声で鳴く鳥。鳴声から行々子とも呼ばれる。 そんな鳥のこと。

 主宰の仰るには、

 「葭切」の句を詠もうとすれば、川辺、土手に行って葭切を探す、声を聴く。その川辺や土手で自分だけの何かを見つけて句に読む。

と、自分の発見が大事。

 葭切が 「ぎょっぎょっ」と鳴くことや、大きな声で叫ぶこと、そこが川辺であることは、当たり前なので言葉に表す必要はない。

すでに季語に含まれている判り切ったことを言うのではなく、私がそこに居て、見つけたことを証明しなさい。 などと言われます。

一晩寝かせて、

朝の気づきは、 俳句を
「 テーマ ~ 展開 ~ 発見 」 の構成で見てみよう!

名句と言われるものを 「テーマ ~ 展開 ~ 発見」として 見ると何か見えてくるだろうか?

テーマは、季語
展開は、連想 や 想像
発見は、独自の発見。感動 や 気づき、面白さ。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 〈正岡子規〉
 テーマ:柿(くへば)
 展開 :鐘が鳴る
 発見 :法隆寺(の鐘の音だった)

美しき緑走れり夏料理 〈星野立子〉
 テーマ:夏料理
 展開 :美しい
 発見 :緑走れり

晴れぎはのはらりきらりと春時雨 〈川崎展宏〉
 テーマ:春時雨
 展開 :晴れきは
 発見 :はらりきらり

身を裂いて咲く朝顔のありにけり 〈能村登四郎〉
 テーマ:朝顔
 展開 :ありにけり
 発見 :身を裂いて咲く

すずらんのりりりりりりと風に在り 〈日野草城〉
 テーマ:すずらん
 展開 :すず風
 発見 :りりりりりりと鳴るように

俳句を鑑賞する一つの視点として楽しんでいる。

名句ではないが、

私の句を一つ、

元気かと丸い目で問う鯉のぼり 〈吉田一音〉
 テーマ:鯉のぼり
 展開 :元気よい(元気かと)
 発見 :丸い目で問う

鯉のぼり(小)

感謝します 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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