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いか煮もの
イカと醤油と味醂、薬味に小ネギ。それだけでとても美味しい、ご飯がすすむ。バターや砂糖を入れなくても、イカからいい出汁が出る。料理にあれこれ調味料をいれるより、少ないもので美味しくできたほうが、作ったことの達成感がある。料理がシンプルになると、食べるほうの舌も変化して、だんだんと素材の味がわかってくる。かの魯山人も素材の味を活かすことを信条としていた。季節のもの、なるべく手を加えないこと。四季があって、多種類の素材をいただけることの贅沢。最近の気象状況ではこの贅沢が危ぶまれてならないから、味わって食べよう。この当たり前が続きますように。
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