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「寛容」と「ペイ・フォワード=恩送り」について#28

先日尾石晴さんのVoicyからネガティブケイパビリティ寛容について記事にしましたが、今回は「寛容」について「ペイ・フォワード」と言う新しいキーワードとともに掘り下げていきたいと思います。

今回も尾石晴さんのVoicyから

「ペイ・フォワード=恩送り」という言葉は、日本語も英語も知らなかったです(^^;;

恩返しじゃなくて恩送り?ペイ・フォワードという言葉から直訳されただけじゃないのと思っていたら、恩送りという言葉は江戸時代からあるみたいです。

寛容とペイ・フォワードとの関係について考えてみました。

「ペイ・フォワード=恩送り」とは

ペイフォワード(Pay it forward)とは、自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につないでいくこと。直訳すると「先に払う」という意味。善意を与えてくれた本人に恩を返す代わりに、他の誰かに(先に)善意を送ることから、日本では「恩送り」とも言われている。

idea for good用語集より

いただいた恩をいただいた人に直接返すと言うのではなく、次の世代とか、次の人に手渡しいく
イメージですね。

子育てのペイ・フォワード

晴さんは主催しているオンラインヨガを例に、お子さんが途中で乱入してきても、あたたかい言葉を送ってくれる人をペイ・フォワードの例としていました。

私についても似たような経験があります。

3歳の娘がスーパーのレジ前で娘がイヤイヤ駄々をこねていた時のことです。

普通だったらレジのスタッフも「早くして💢」とイライラするところかもしれません。

それに対するレジの年配の女性がそうではなかった。

「この飴ちゃん、シール貼っておいたから手に持っていいよ。お嬢ちゃん可愛いね。はいどうぞ」

そして私にこう言ってくれたんです。

「可愛いですね。こうして見ていると懐かしくて」

そう言っていただいた時、レジの方の「優しさ」に触れて、胸がキュンとしました。

その優しさへのお礼はレジの方に直接お返しすることはできないけど、私はその優しさを他の子連れや他の困っている方にお返ししたい、という気持ちになったんです。

これって恩送り=ペイ・フォワードだ!と思いました。

同様のエピソードを子連れMBAの仲間が書かれていたので、共有します。

子育てって見知らぬ多くの人に救われていて、救われた側の私たちもペイ・フォワードしていけば、素敵な世の中になるのではないでしょうか。

ペイ・フォワードと寛容の関係

晴さんは寛容な人はペイフォワードが上手といいます。なぜなら寛容な人は視座が高いため。

視座が高い人は自分が見えている世界以外も想像することができる。そういう人は他者に差し出すことで相手や社会が喜ぶことを自分自身の喜びに変えられるため自然にペイ・フォワードができる人だと言います。

ただし、ここで注意しなくてはいけないのは、晴さんも言っていたのですが、子育て経験者が全て寛容な人ではないと言うこと。

例えば子供の泣き声がうるさい!という人は、案外、子育て経験者だったりする、と。
子育てはその時々は必死でも通り過ぎていく世界なので、忘れてしまうこともあります。

それと自分自身が恩を受けたり恩を送ったりした経験がないと、寛容な心が持ちにくい、ということもあるかもしれません。

ペイ・フォワードの少ない職場は離職率が高い

晴さんは職場におけるペイ・フォワードの事例として、新入社員に対して親身に指導することを挙げていました。

先輩に親身に指導され成長した新入社員は、その先輩に教えることはないけれど、自分の後輩にも自分がしてもらったように教えてあげたいと思うようになると思います。

ところが、すべての人が自分のことしか考えてないペイ・フォワードをしない利己的な職場だったらどうでしょうか。

例えば仕事で得た暗黙知とかは自分だけのもの、独り占めをしようとします。

そうすると職場全体の生産性は低くなりますし、職場全体がギスギスして心理的安全性の低い職場となり、離職率も高くなります

まとめ

「ペイ・フォワード=恩送り」は日本にも海外にも昔からあった概念のようで、私が知らなかっただけでVoicyや noteにもペイ・フォワードをテーマにした回がいくつもありました。

ペイ・フォワード=恩送りをすることは、自分の人生を豊かにし、組織や社会を好循環させることにつながります。また寛容な心を持つことにも直結します。

子育てを通じて教えてもらったペイ・フォワード。いろいろな世界で応用してみたいと思います。







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