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Mikiki パンテラ回

5月分の「鋼鉄のジャズ女」連載が更新になりました。

毎回こちらの連載は本文のみ送って、記事タイトルは編集さんがメディアとして沢山の方にアプローチするものを考えて付けて下さいます。校正を送って頂く時は、どんなタイトルが付いているのか楽しみにしているのですが、一応、自分でもなんとなく仮タイトルを考えてみてはいます。
今回は、
「我が心のパンテラ 」
「私とパンテラ 」
「パンテラ で健康に」
「落ち込んだらパンテラ 」
「パンテラ は身体に良い」
など考えていましたが、何でも「パンテラ 」をつけると面白くなってしまいますね。

そういえば、NHORHMの企画を始める時に、Apollo Soundsディレクターの阿部氏とどんなカヴァーができるかなと話していて、私が「パンテラ とかできたら楽しいね」と言ったら、阿部氏が「パンテラ !ww」となって、わりとパンテラの一語でおもしろい企画になるのでは、という予感が芽生えたと思います。

NHORHMでは「Walk」をカヴァーしていますが、最初に考えていたのは「I'm Broken」でした。こちらも非常にキャッチーで重いリフですが、やはり当時一番聴いていたアルバムは『脳殺』でしたので、自分の思い入れ的にも「I'm Broken」がカヴァーできたらいいなとは思っていたものの、ちょっとどう料理したものか、アレンジが難しい。また続編の機会があれば、取り組んでみたいです。

パンテラ って本当に格好良かった。高校生の時、周りはこぞって聴いてましたね。フィル・アンセルモがスキンヘッドっていうのがまた格好良くて、ほとんどのメタルのシンガーが長髪の中、スキンヘッドで叫ぶ様は、高校生にとって「こいつはやばいぞ」と思わせる存在でした。
そして、バンド全体に殺気が漲っている様が、他のバンドと全然違った。
「鋼鉄のジャズ女」第37回でも書きましたが、私は90年代にメタルを聴いていたので、メタルのドラムの音といえば、ヴィニー・ポールの音を真っ先にイメージします。やっぱり格好良かったですものね。
今回の記事を書くにあたって、ダイムバッグ・ダレルの音色はどうやったらああいう音ができているの?と、ギターの馬場君に電話しようかなと思いましたが、今度彼と一緒に演奏する時に詳しく聞いてみようと思っています。彼はジャズ・ギタリストとして超優秀なプレイヤーですが、元々スレイヤー出身、いろんなメタルのソロも実演で解説してくれて、NHORHM3作目ではウリ・ジョン・ロートのソロを完コピしてピアノで弾いていますが、それも奏法解説をしてもらって参考にさせてもらいました。

「鋼鉄のジャズ女」連載も40回になりましたが、そのうち、〈入り口がメタルだった同世代のプロ・ジャズ・ミュージシャン〉にインタビューする回も企画したいと考えています。同世代のミュージシャン、特にギター、ベース、ドラムスのプレイヤーの楽器を弾きたい初期衝動はメタルだった、ということはよくあり、今超繊細なドラムを叩く人が「実は元々YOSHIKIになりたくてドラムを始めた」とか、「ギターを始めた時はANGRAが好きで」とか、「入り口はビリー・シーンです」とか、当たり前にいます。
この人たちが、なぜジャズにたどり着いたのかの話、きっと面白いと思います。少なくとも、初期にメタルに憧れたことで〈とにかく練習する〉という習慣は身に付くでしょうね。メタルのプレイヤーは強烈に練習していますから。



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