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伊丹の一日/アイホール存続署名について

昨日8/13は、東リ いたみホールでソロ公演でした。
大雨の中お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

明るくて朗らかなベーゼンドルファーでした。
大雨でしたから、夕方に練習していた時から鬼のような湿気で、弾いているうちに象牙の鍵盤もベタベタに。
ですので、本番前からエアコンをきかせてもらっていたら、ピアノは快調ですが私の喉が徐々にカラカラになってMCが最終的にカスカスで何を言っていてるかわからない状態に。水を脇に置いておけばよかったーと思いつつ、ステージドリンクって用意しててもあまり飲むタイミングがないので、用意してなかったんですよね。目も乾くし、乾燥に弱い年齢になったことを実感しました。終演後、水を飲んだら一瞬で直って今日も快調なので、体調が悪かったわけではないです。

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さて、ここからが本題です。

ホールに行く前に、JR伊丹駅すぐにある、ジャズ喫茶STAGEに寄りました。


ずっと定期的に演奏に行っていたのですが、ここ1年半こんな状況ですので、全然訪ねる機会がありませんでしたし、久々にお邪魔してコーヒーを飲みました。
その時、アイ・ホール存続の可否でジャズ喫茶ステージも存続できるかどうか先が全くわからないという状況で、アイ・ホール存続の署名集めに協力していると伺いました。

ステージの入っている建物は、アイ・ホール(伊丹市立演劇ホール)という舞台専門のホールがある建物です。

ジャズ喫茶ステージはその一階で長らく営業してきて、月に数回はライブを開催しておられました。私は安ヵ川大樹さん(bass)と年末に出演するのが恒例で、それ以外にも何度も演奏させてもらってきました。

また、ジャムセッションも定期的に開催され、ベテランから若手まで、様々なジャズ・ミュージシャンがお世話になってきた、大阪のジャズライブを支えてきたお店です。

また、ジャズ喫茶としては珍しいぐらい広い店内です。ジャズ喫茶と聞くと、狭くて薄暗くてタバコの煙でうるさいおじさんがいて、みたいな昔のイメージがどうしてもありますが、ステージは広くて明るくて、天井が高く空気も淀まず、人との距離も十分一人のスペースが十分とれるお店。一人でジャズとともに時間を過ごすのに貴重な場所だと思います。イコール、結果的に今の状況に最適。

そんな場所が、建物の行く末によっては失われる可能性があるという事で、マスターが「お店の事情ではない不可抗力でなくなるのは悔いが残るから、うちでも署名用紙を置いていて」ということで、残る時間は少ないかもしれませんが、私の方でも書いておきますという事で、ここに書くことにしました。

アイ・ホールは、関西の演劇を支えるホールとなっているのですが、市が演劇に拘らない形態での民間運営に変える検討をしているそうで、演劇関係で立ち上げた「アイホールの存続を望む会」で、存続のための署名活動してらっしゃいます。

上記のホームページから今回の問題の内容をご覧いただけますが、「小劇場はお金を生まない、公共が支援するには相応しくない」と判断される、そのようなことが続くと、お金を発生するものしか残らなくなります。

すぐにお金を発生するものは、すでに下積みや売れない頃を終わらせたものであって、下積み時代に幸運にも支えてくれた外部の資本がないと続けることが難しかったであろうと、20余年音楽で生活を続けてきた私は身をもって実感しております。
伊丹市民の利用が少ないということも問題にされているそうですが、逆に外部から注目され使用されているのは大きな財産だ、という視点で存続の道を探ることも可能だと思います。

関西は、文楽、大阪センチュリー交響楽団、大阪市音楽団など、全国に先駆けて補助金のあり方の議論が行われてきましたが、いずれも「今、お金を生むかどうか」という話でした。当然、税金の使い道の話なので、議論されるべきことだとは思います。

しかし、「今、お金を生むかどうか」で選択していく事は、育った実だけを刈り取って食べるのと変わりなく、種をまき、水をやり、晴れの日も嵐の日も見守って育てるという大事で手間のかかる過程のことは全く考えないということです。

私はずっと音楽をしているので、実演の時間が1時間だったとしても、リハでもう1時間、その日の練習に2時間、休みの日も何時間もあって、寝ている時以外ほとんどの時間、音楽のことを考えて過ごしていますし、周りはそんな人ばかりです。(だから劇場での映画鑑賞は完全に没入できてリフレッシュになる趣味なんです)
実利ベースで考えたらものすごく無駄に見える時間を過ごしていますし、それが人生なのだという価値観で生きてきているのは、きっと演劇関係の方々も同じだと思います。

民間ホールであれば、収益が見込める品質の良いものをブッキングしてホールの価値を作っていけば良いと思うのですが、公共のホールはその枠に入らないものをサポートすること、種をまき、水をやることができますし、それが大きな価値だと考えています。音楽も、演劇も、美術も全部繋がる話です。

関西の演劇を支えるアイ・ホール、そしてジャズ喫茶ステージの存続のため、もしよろしければ署名にご協力頂ければ幸いです。


こちらのChange.orgのサイトからオンラインで署名ができます。ぜひよろしくお願いいたします。


もう一度、リンクします。


こちらの会のSNSで状況が逐一報告をされておりますので、ぜひご覧くださいませ。



【アイホール存続のための署名のお願い】 現在、兵庫県伊丹市は、伊丹市立演劇ホール(アイホール)について、使用用途を舞台芸術に限定することなく、施設の新たな事業展開の可能性を探るため、民間企業に向けてサウンディング調査を実施しています。 ...

Posted by アイホールの存続を望む会 on Tuesday, July 20, 2021



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Hitomi Nishiyama 西山瞳
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