5月のいろいろ
お仕事
今月はえらく忙しく、それ自体はありがたいのですが、この2年間のスケジュールが大きく狂ってしまったもので、以前は日常的にやっていたツアー、フェス、コンサートなどは、意外とハードなことをやっていたのだなと実感しました。
演奏自体は全然変わらず、むしろ以前より元気なぐらいですが、演奏以外の面、移動や人と一度に沢山会うということは、気力も体力も案外沢山使っているものですね。
5/4に参加した高槻ジャズストリートは快晴。あまりに快晴なので、目を守るためにサングラスのまま演奏しました。
高槻は、新たな出会いのために行っています。そして、人と人の距離の近い大阪だからこその交感があります。この2年中止が続き3年ぶりの開催で、よりこの場の大切さをかみしめました。CDも沢山お買い上げ頂き、ありがとうございました。
21日には成城学園前のブールマン十周年コンサート@成城ホール。
溝口肇さん、栗林すみれさん、松永裕平さん、私という4人での昼の部は、穏やかで凛とした演奏に満ち溢れ、ブールマンらしい空気に満たされた素敵な時間でした。
演奏に行くより飲みに行く方が圧倒的に多いブールマンですが、ライブは攻めたブッキング、ジャズ喫茶も攻めた選盤で、流れる音楽は純度の高い即興音楽、マスターの持つパンク精神を感じずにはいられない。私にとって、とても居心地の良い空間です。
松永さん、背が高い。ピアノを弾く姿が本当に凛々しく素敵な方でした。
演奏中写真は、マエストロ溝口さん撮影。恐縮でございます。
5/25は蕨のアワデライトで、坪口昌恭さんとのデュオ。
私も42歳になって年下のミュージシャンと演奏することが増え、以前のように先輩にボコボコにされる機会がなくなってきたので、自分で機会を作らないといけないなと思っています。そこで、ダメ元で大先輩に声をかけせてもらいました。
いやー、お願いしてよかったです。ご一緒してみると、凄いのは勿論凄いのですが、エネルギーが音楽の愉しみに溢れており、音楽への祝福とかポジティブなバイブスで満たされました。
ツイキャス有料配信は、6/1まで視聴購入できますのでぜひ。
映画とドラマ
『ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』
公開翌日の5/5に大阪で観ました。MCUの新作は必ず公開日に観に行っていますが、今回は公開日が高槻ジャズストリートの日だったので行けず、翌日に。
ネタバレくらうのが嫌だから一刻も早く観たい派なのですけど、最近この〈ネタバレを踏みたくない意識〉が結構邪魔だと思えてきました。なんでこんなに焦らされてるんだろう。良い映画ってネタバレとかそういう問題じゃないのに。でも、SNSで映画オタクの先輩の皆さんをフォローしていると、どうしても感想が目に入りますから、少しでも早く観に行かなきゃって気分になります。
映画は期待以上、とてもとても面白かったです。
ちょっと古いホラー演出が多かったですけど、それが抜群のテンポ感で次々とつるべ打ちにやってくるので全然古く感じないというか、映画に自分が運ばれていく快感がありました。サム・ライミ恐るべし、熟練の技なんでしょうね。
しかし、激しくネタバレせずに言いますが、ワンダがとにかく可哀想。
キャプテン・マーベル以前のMCUの女性キャラは、ナターシャしかりワンダしかり、ちょっと境遇が悪すぎ。MCUの旧女性キャラは犠牲になる役割が過ぎており、今回のヴィランであるにも関わらず「ワンダ可哀想」とばかり思って観ていました。同時に、破壊シーンはワンダもっと破壊してもいいでと思って観ていましたね。
ドラマ『ワンダヴィジョン』でしっかりワンダと向き合ったこともあり、そんな気分でワンダを見つめていたのですが、私はディズニープラスでMCUドラマも全部見てるのでいいんですけど、この映画を楽しむには『ワンダヴィジョン』を見ていないとさすがに厳しいのでは、と思いました。
MCUはどの作品も面白いから、MCUを観たことない人には勧めたいんですよ。でも、あまりにも見なきゃいけないものが多過ぎやしませんかね。
映画そのものはとても面白かったのですが、MCUが映画という文化や習慣を変えていくことに、少し疑問を持ち始めています。あまり振り回されないようにしたい。
『シン・ウルトラマン』
ウルトラマン知識がほぼゼロですが、『シン・ゴジラ』にハマって1週間で3回も観に行きましたから、観ておかねばと。
しかし、こちらは私はだめでした。予備知識や思い入れが全くない私にとって、上映時間の中でNot for meを感じる時間が9割という、結構つらい感じになりました。
ただ、帰って検索したのが「メフィラス」と「ゼットン」。特にゼットンは形と名前ぐらい知っていたけれども、自分で「ゼットン」って言うのが意味わからなさ過ぎる。何かあの巨大装置から出る機会音が「ゼットン」って聞こえるからゼットンなのか?、なんでゼットンって言ってるの?と、考えれば考えるほどおかしくて、検索したら、元々ゼットンは自分で「ゼットン」って言うんですね。夫が「ゼットンは強いんだよ!」と言うのですが、自分でゼットンゼットン言うてるのが可笑しいし、どこ見てるか何考えてるか全くわからない感じも気になる。
この映画を観た結果、形と名前しか知らなかったゼットンに興味を持つこととなりました。
『オビ=ワン ケノービ』(ディズニープラスで視聴)
ついに始まりました、スターウォーズ最新作。
当然楽しみにしていました。ユアン・マクレガーのオビ=ワンがまた見れることだけで嬉しいのですが、デイヴ・フェローニじゃないし、若干の不安もあり。
前のめりで1話、2話を観ましたが、いまのところスターウォーズとしては、エイリアン・クリーチャーが少なすぎで、人間ばっかり映っている。トワイレックとかローディアンとか、街にいがちなエイリアンすらいないので、もうちょっとわけわからないものを見たい。マンダロリアンは面白かった。
あと、エンドクレジットに〈サン・カン〉って出てきたので、えっどこにいてたのサン・カンと思ったら、あの「反乱者たち」にも出ていた笠のついた尋問官かよ! 皆大好きサン・カンを誰だかわからないように塗って、わけのわからないエイリアンが少ないって、何か順番間違ってない? 今後に期待します。
『トップガン マーヴェリック』
『ドクターストレンジ 』や『オビ=ワン』で、MCUやスターウォーズ(=ディズニー)が映画文化や習慣を変えつつあることに疑問を感じていたところ、月末に〈これが映画だ!〉と高らかに宣言する大傑作がきました。
正直、公開延期が続きすぎたせいで、予告編で本編分ぐらいの時間を観ていると思いますよ。予告編に飽きていたところでしたが、映画としても素晴らしかったし、数多い続編の中でも本当に良い続編だと思いました。
少し前に『トップガン』を復習していたのですが、今見ると結構きつくて、マッチョ男子が集まってジョーク言ってやたら脱いでおねえちゃん引っ掛けて女性教官と恋仲になって、だめじゃん!の連続ですよ(笑)。そして、戦闘機カッコいい&トムかっこいいで、何のPVだよ!って感じで。時代が変わったのだなあと思いましたよね。
これをわざわざ続編を作るってどうなるのよ、と思ってたんですけれど、無人機に移行している中でリアルに戦闘機に乗り、自分が行動して背中を見せて後進を育てるって、トムが映画業界でやってることそのままやんか!と、なんだか映画内で収まらないどえらい感動がありました。
絶対に映画館で観ないと意味がないタイプの映画で、MCUとか配信ドラマと絡めてわりとすぐ配信している中、〈映画は映画館で観るのが最高の映画体験なんだ〉とトム・クルーズが体現してくれた。
今の家に引っ越してから、シネコンが徒歩圏内なのでよく映画館に行っていますが、そういえばトム・クルーズの出ている映画はゴースト・プロトコル以降、全部映画館に観に行っていますね。
その他
ついに買いました、SonyのMDR-M1STを。
去年ある時期にヘッドフォンを視聴しまくっていたのですが、モニターヘッドフォンが欲しいけど鑑賞ヘッドフォンも欲しくて、自分の意思が定まっていなかった中、これに出会って、両方の目的で使えてクオリティも良く、これが一番良いと思いました。
モニターヘッドフォンは900STが標準ですが、ソニーが後継機として開発したこちらのM1STは全然思想が違う音で、最初ちょっとくぐもった印象は受けますが900STみたいなハイのキツさはなく、しかし明らかに立体的な解像度は高い。そのわりにあまり疲れる音もしないので、リスニングでもいけるかなあと。試聴はもちろんアコースティックのジャズをリファレンスにかけるのですけど、メタルを聴いても非常に良かったんです。
この半年ぐらい、1ヶ月に一度は欲しいウェーブが到来し、そのたびに物欲を向こうに追いやっていたのですが、まあ仕事で必要なものでもあるし、これから音響機器が高くなると思うので、買っちゃいました。
早速ミックス作業などに使っています。
そして、今月の工作はこの2つ。
それから今月楽しかったこととしては、某ヴァイオリニストと某ヴァイオリニストと私の3人で、お休みの日に待ち合わせて串カツ田中に行きました。いやあ、楽しかった。普段仕事場でばかり会っていますが、ちゃんと日程を決めて遊びに行くのとか、いつぶりでしょう。皆楽器持ってないし、この後仕事もないし気楽で、早い時間から飲んで喋りまくってきました。しかし、さすがにこの後調子悪くなって隔離とかステージに穴を開けたとかになると大変なことになるので、誰もSNSに上げないのが2022年っぽい。もう半月経ったのですが、皆健康に仕事しています。
6月は暇です。
しっかり曲も書けるかな。
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