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3/19は橋本一子さんとツインピアノ

noteではあまりライブの宣伝はしないのですが、今週末、とても楽しみなライブの機会があります。
尊敬するピアニスト橋本一子さんとのピアノデュオです。
もう満席になっているので予約は終了しましたが、有料配信があります。

一子さんとの出会いは、1999年『Miles Away』が発売された頃、タワーレコード梅田マルビル店で大きく展開されていて、ジャケットがとても格好良くて試聴したら音楽がウルトラ格好良かったので買ったのがきっかけです。


その後、購入できるCDは集め、古い作品も再発されたら買い、初めてライブに行ったのは2005年のピットイン 。
当時私は大阪に住んでいましたので、安い昼の高速バスで東京に行き、一子さんのライブを聴いて、夜の高速バスで大阪に帰ったのが、生で演奏を聴いた最初でした。

実際にお話しするようになったのがいつだったか忘れましたが、おそらく私が東京に引っ越した2008年以降です。
2009年11月にはJZ Bratで橋本一子Ub-Xとジョイントライブをさせてもらったり、学生の時にCDを聴いてからのファンとしては本当に身に余るありがたい機会を頂きました。

今回、恐れ多くもピアノデュオをお願いしたのですが、オリジナル曲を半々ぐらい、即興もやる予定です。

ということで、先日、一子さんとリハをしてきました。

事前に譜面をデータでやりとりだけしていたのですが、めちゃくちゃ好きで聞きまくった音楽でも、同じピアノ同士だと共演することはまずないですし、譜面を見ることもまずないので、譜面を頂いて実際に自宅で音を出してみると、、、、、
「あれ、私かなりの部分、思っていた以上に影響されてるやん、めっちゃ踏まえて音楽してたやん」と思いましてですね、知らず知らず影響されてできた私の曲たちをご本人に譜面送ってしまっていたって、なんだか恥ずかしいやら面白いやらで、すみませんでしたという感じでした。

そういうわけで、リハといっても音を出してDNAが全く違うものは一つも無かったので、賞味30分ぐらいしか音は出していないと思います(ずっと喋ってた)。フレッシュな気持ちで音楽できたらと考えています。

一子さんは、もちろん音楽も大好きなのですが、私にとっては〈こういうアーティストになりたい〉という生き方の指針になった方というか、私にとって〈女性ミュージシャンとして表現して生きていくこと〉のロールモデルでもあったのだろうな、と、一子さんとリハの時にお話ししながら気付きました。

私が人前で演奏し出したのは1998年で、『Miles Away』を買ったのが1999年。当時マッチョだった世界で、一子さんはなんというか「別次元」「別の惑星」「別の宇宙」みたいな感じで、それは存在自体もそういう印象だったんですけど、音楽の発する磁場や空気が完全にオリジナルなものでした。

当時、女性ミュージシャンには「男勝り」とか「女流」とか「紅一点」とか必ずついていましたけど、そんなの関係ねえ存在として認識した初めてのミュージシャンかもしれません。
要するに、昔からマジかっけえって存在だったんです。

私はある時から雑誌の取材で、
「中島みゆきとか松任谷由美みたいな音楽家になりたい。流行りに左右されない、いつもそこに戻ってこれる。けれど、しっかり前進しているみたいな。」
ということを言っており、その気持ちは変わらないのですが、たぶんこれはその前に橋本一子さんが好きだったからですね。

そんなわけで、音楽も存在も最大にリスペクトしている方とデュオさせてもらえるなんて、身に余る光栄。本当に貴重な機会です。

ぜひ聴いて頂きたいので、全国から配信もご利用下さいませ。






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