久々の映画鑑賞(シンエヴァ)

シンエヴァンゲリオンを観ました。
前の記事に書いたとおり、私は3/12まで濃厚接触者で自宅待機だったので、このお祭りに初日に行けなくて、SNSでネタバレをくらったらどうしようと心配していたら、笑っちゃうぐらいファンがネタバレ厳戒態勢で、全く問題なしでした。

3/15にやっと観たのですが、朝からのレッスンと、夕方からのライブ取材の合間に観に行ったので、仕事の合間の息抜きや気分転換には全くならず、亡霊のように映画館から出てしまい、目についたご飯屋さんに入って腹ごしらえするも、忘れ物をして翌日取りに行く始末。
仕事の合間に見るものではありませんでした。

と書いておりますが、エヴァにもの凄くこだわりがあったわけではないのです。一応TVシリーズから全部見ているし、79年生まれの私は、周りがエヴァエヴァと言ってる人が多かったから見ていたというか、ある程度共通のカルチャー素養としてエヴァを鑑賞していた感じです。
だから、シリーズ全部見ているから最後の付き合いとしてシンエヴァは〈見なければいけない〉ぐらいの義務感も持ちつつ、観に行ったわけですね。

鑑賞後、同世代のやはりエヴァと適度な距離で付き合ってきた男性と「女性がどうエヴァを見るかを聞いてみたい」という話になりまして、エヴァシリーズについて思っていたことをつらつらと書きます。

私は以前からエヴァシリーズ、面白いけれどしんどいところとして、女性に対する描写がこじれているとずっと感じていました。だから入れ込むこともなく、距離があった。
シンエヴァでは随分とマシになっていて、時代の変化と庵野さんの変化もあるんだろうと想像しつつ、それでも距離は縮まらないところがありました。

ちょっと話は外れるのですが、『君の名は』を劇場鑑賞した時、物凄く嫌悪感を抱いた表現がいくつかあり、「えっ、これ皆普通に受容するの?」と思っていたのですが、こういうものを臆面もなく第一線の映画に出せるようになったのって、エヴァがあったからなんじゃないかなあと思ったんですよね。
女性を太腿から撮るなど不快な性的な目線での描写が多かったり、男性が何かを実現するためにだけ存在する女性キャラの都合の良さとか、いろいろと気になることが多すぎて、『天気の子』も劇場鑑賞しているのですが、同じことを思いました。
なんで嫌悪感を抱くことがわかっていても観に行くのって思われるかもしれませんが、20代前半の時にアシスタントで付いていた音大の先生が「ポピュラー音楽に関わる以上、流行しているものは摂取しないと自分が古くなる。大衆に受けるものは必ず時代を反映しているし、作ったチームは最先端だ。」とおっしゃっていたので、特に映画は好きなので、流行しているものは大体観に行くことにしています。おまけに、シネコンまで歩いて5分の場所に住んでいるので、初日初回に観に行くことが可能ですから、やいのやいの言いながらもできるだけ初日初回に観ています。

話が逸れましたが、天気の子は全く受け付けなくても、エヴァはそれでもずっと楽しく観ています。女性の描き方に引っかかりはあっても、物語の奥行きは面白いから、結局最後まで観てしまいました。
そして、これらの理由から、シンエヴァで女性のキャラにどう落とし前をつけるのかがとても気になっていて、それを見届けたいという気持ちがありました。

続きはまた今度書きます。(次はネタバレになるかも)

ちなみに、大人になってエヴァを見返すきっかけになったのは、10年ほど前に橋本一子さん(piano)とジョイントライブが決まり、私のユニットAstrolabeの相方の馬場孝喜(guitar)が一子さんを知らないと言うので、iPodで音源を聴かせたところ、「ああっ、この人ミュージシャンなの!?、ラーゼフォンのママンじゃないの!?」と、橋本一子さんを声優としてのみ認識していたことから始まります。
私はラーゼフォンというアニメを見ていなかったのですが、アニメをよく見ている馬場氏はラーゼフォンが相当好きだったらしく、「当時エヴァの二番煎じと言われていたけど、そうじゃない。エヴァはエヴァ、ラーゼフォンは別物」と力説しており、その影響でラーゼフォンを見て、エヴァも見返すことになりました。
馬場氏も同じく濃厚接触者になっていたので、「馬場君エヴァ観にいけなくて辛いだろうな」と毎日思っていました。


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