やっつける時代は終わった/NWH感想書き散らかし(下部ネタバレ)

やっとこさスパイダーマン ノー・ウェイ・ホームが公開されました。
他の国は年末公開なのに、ネタバレにビビりながら3週間過ごしていました。
いつも行くシネコンで、初日字幕通常の初回上映に行きましたが、ほぼ満席。最近なかったことです。
ちなみに昨晩0時の最速上映も狙ってたんですけど、大雪だったから買わなくて正解でした。

ちょっとですね、いつもなら月末にまとめて感想をアップするのですが、あまりにも心にくらっており、かといって誰ともまだ話ができないので、下に感想を書きます。

人に読まれる文章というよりは、私の心の滾りを抑えるために、推敲なしで書き散らかしたい。久々に映画でこんなに動揺したというか、思い出し泣きが止まらない状態になってしまいましたので、私自身をケアするためのものです。

ここからネタバレです。
行ってない人は行ってから読んで下さい。
絶対ですよ!いいましたからね!


ということで、例のごとくミノフスキー粒子を散布

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はい、超絶大傑作でした。

小さい頃からずっと映画というものを観ていて良かったと思ったし、スパイダーマンを観ていて良かったと思ったし、MCUを観ていて良かったと、心から思いました。

公開まで、映画館の予告編の時も目を瞑って、SNSでもスパイダーマンの文字が目に入ったらウィンドウを閉じて、を繰り返しており、ネタバレを回避して行った初回。

うわーーーーー!!!の連続で、後半ずっと涙が出っ放しの鼻水も出てもう体から水が止まらない状態に。今も心が震えたままです。

こんなに、スパイダーマンシリーズの全回収をしてくると思わなかった。
予告でドクターオクトパスとかグリーンゴブリン、エレクトロは出るんだろうなと知っていましたが、まさかまさかのスパイダーマン集合!
アニメの『スパイダーバース』ではやってましたが、今回はもっと熱くて、
全員が救われる話になっていました。なんて優しいんだろう。
前作のネタを出してきたとか言ったら客に媚びたおじさんホイホイなのかと思いますけど、そこには間違いなく優しさがありました。

ピーター!って呼んだ時にアンドリュー・ガーフィールドが出て来たときに「ひいっ!」って言いましたよ。
ここがきっかけで、以降かなり泣いていたのでは。。。
隣のおじさんは全く泣いておらず、頑張って我慢してたんですけど、アンドリュースパイダーマンがMJを助けたところで、もう嗚咽でした。
今も書きながら泣いてます。
アメージングスパイダーマンの彼女は、世の中にこんな可愛い女の子がいるのかと思っており、ララランドで彼女が出てきたときには「もっと可愛く映せよ!可愛く映ってないよ!」と思いました。
だからあの結末は悲しかったけど、この映画で救われた。こんな救われ方ありますかー。またアンドリュー君の表情が良い。。。
彼、アメスパが終わった後は突然『沈黙』とか『ハクソー・リッジ』とか、かなりシリアスな作品に出てたので、いつも辛そうな顔してる役ばかり見ていたから、再登場とこの救われ方と、スパイダーマン皆でイチャコラしているのが、見ていて本当に幸せでした。良かったね、良かったね。。。

そして、トビー・マグワイアですよ。
もう最初のスパイダーマンは詳しく覚えてないけど、私の記憶では一番ボンクラのイメージがありました。
出てきたとき、年取ってもボンクラっぽくてそれだけで最高でした
というか、年取った状態で召喚しているっていうのが素晴らしくて、そちらの世界でずっと親愛なる隣人として活動を続けているのね、、、と思うだけで泣いちゃいました。ああ、腰痛いとかさー、しかもそれをアンドリュー君に伸ばしてもらうとかさー、幸せか! 最後、グリーンゴブリンを止めるのも号泣ポイントでした。


ウィレム・デフォーが最高でしたね。あの画面に出てくるだけでの重み。深み。
ヴィラン皆、良い役者だったんだなーと改めて思いましたよ。
ヴァルチャーは同じ次元だから出てこなかったけど、出して欲しかった。
あの車の中でトムホに凄むところは、スパイダーマン全シリーズの中でも屈指の名場面でした。

というか、今更気づきましたけど、スパイダーマンのヴィランって元々普通の人ばっかりなんですよね。スパイダーマンもそうだし、何かがきっかけで能力を手に入れた普通の人たち。だからこそ、同じ立場だから救って返してあげようっていう目線が、もう本当に素晴らしくて素晴らしくて、今考えてるだけで辛いです。

とりあえず1回観た感想としては、救済の話でした。
ヴィランも、スパイダーマンも、救済の機会はあるし作れるし、セカンドチャンスがある。なんて素晴らしいメッセージなんでしょう。

観終わって映画館を出る時、ヒーローの描写が新時代になったな…と思ったんですよ。

「ヒーローが、悪い敵をやっつける」は、今はもう通用しない。
それって悪い敵がやっているのと同じことになるかもしれない、というのは、最近のヒーロー自省作品によくありますが、
今回は明確に「ヒーローは相手をやっつけるのではなく、救うのだ」ということを描いていました。思い出しても涙が出る。

ハリウッド映画の、しかも一番売れ線のトップエンターテイメントで、少し先の理想を描く、未来にこうあったらいい社会を描く力というのは、本当に素晴らしいと思います。小規模な社会派作品やアート系作品ではなく、MCUでこれが描ける。この体力こそが、The アメリカのエンターテイメントだなと。これがあるから、観に行くんですよね。

小さい話では、最初のあたり、MJとジャイアントスイングしているのがもう可愛くて可愛くて、大変な状況だけど高校生だなあと微笑ましくて。
MCUスパイダーマンは、ゼンデイヤをMJに配したのがマジで神。なんてチャーミングで気張ってて自立心のある、素敵なMJでしょうか。

そしてストレンジ先生、この前Netflixで『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観たばかりだったので、俳優ってすごいなーと改めて思いました。

そしてトムホ君、指パッチンで消えちゃう時の演技が脳にこびりついており、エンドゲームでトニースタークとお別れする時とか、大事なところでものすごく子供なんですよね。一番彼が高校生らしいスパイダーマンだと思います。こんな演技できるのかー。
今回、MITに交渉したか?ってそれも思い付いてなかったのとか、高校生ですからね、さもありなん。

しかし、今回の結末はヒーローとしての選択とはいえ、辛いなあ。もう誰も味方がいないところに来ちゃったのかと思うと辛いですが、リアルライフでトムホとゼンデイヤが楽しくやってくれてるのが一番救いです。

いやー、ちょっとあまりにも良すぎてですね、眠れそうにないので、書き散らかしました。もう一回ぐらい観に行くと思います。

私はドラマも含めMCUシリーズ全部見てますし、スパイダーマンも東映以外(笑)全部見てますが、見てなくても全然大丈夫ですよ。

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