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万年筆への憧れ

万年筆。
初めて買ったのは
ちょうど10年ほど前で、ペリカンだった。
ころんとしてて、ちょっと不恰好なところが愛らしかった。
インクがじゅわっと出て書きにくい、初めて使った時そう感じた。
ボールペンに慣れすぎていて
どうしても使いこなせなかった。
しかし、万年筆を使うという
なんとも言えない大人な感じ。
昔、母の万年筆に憧れたことを思い出す。
私が使うとインクが出てこなくて
ぎゅっと強く書いたり、トントンしてみたりしたら
ペン先がぐにゃっと曲がってしまい
「思い出のものなのに!」と叱られひどく後悔したのを思い出す。
また、小学生の頃
漫画家になりたくて、画材屋さんで見つけて、初めて手にしたGペン。
はやる気持ちで買ったのだけれど
どうやって使うのか結局わからずずっとしまっておいたっけ。
そのうち親に反対されて諦めてしまったのだけれど
Gペンだけはずっと引き出しの片隅にしまっておいたなぁ。

万年筆を使うようになって
ボールペンの進化の凄さを思い知らされる。
初めて使ったペリカンは
味のある書き味だったけれど
やっぱりボールペンの使いやすさには敵わない。
しばらく持ち腐れていたが
息子ができてやはりぐにゃっとやられてしまった。
私は大人な体験という思い出しかなかったが。
しばらく使っていなかったのだが、
数年前、私にブームがやってきた。

今使っているのは
ラミーとパイロット。
インクを吸引して使うタイプ。
ラミーは細字だがちょっと私にはボリューム感がある。
そのため日記などを書くのにいい。
パイロットは極細字。
めちゃ繊細な書き味なので手帳の予定欄にももってこい。
カラフルなインクを揃えている。
万年筆は紙も選ぶ。
いつもノートはモレスキンを使っているのだけれど
裏写りがすごい気になる。。。
その点トモエリバーはすごい。(ほぼ日手帳の紙
あんなにツルツルでうすっペラなのに裏写りほとんどしない。

好きなものの話になると、止まらなくなる。
インクもちょっとした沼化しやすい。
万年筆の書き味自体も楽しんでいるけれど
使うことの意味は
やはり自分の成長を促すためだと思っている。
万年筆が支えてくれていると思っている。
苦い思い出とともに今の私を支えてくれている。
もういい歳の大人になって
万年筆の面白さをあーでもないこーでもないと
語れるようになったことが
嬉しくもある。

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