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大阪のAIスタートアップを視察という河野太郎デジタル大臣のXポストを拝見して、大阪に拠点を置く行政書士法人ひとみ綜合法務事務所としては、Noteに書いておくことにした。

(9) Xユーザーの河野太郎さん: 「大阪のAIスタートアップを視察しました。 https://t.co/3fsbgc07kY」 / X (twitter.com)

society5.0へ向けて、デジタルテクノロジーの発展、活用を模索する現代。
一昔前までは、大企業や大手研究機関のような資本のある組織だけが最先端のテクノロジー開発を行っていたイメージがある。

しかし、組織が大きくなればなるほど、アイデアの実現に向けて開発、研究の自由度が低く小回りの効かなくなるものだ。
時代は変わり、一般消費者向けのPCの性能が上がり、アイデアさえあれば、個人レベルでも開発ができるようになった。小規模のベンチャー企業が日本でも増え始め、クラファンで資本を集め、SNSで商品説明をすることで、既成概念に執われない自由な発想で開発ができ、日本にいながら世界に向けて商品を発信できることが当たり前になった。

Hutzper(フッパー)もそんな企業の一つだ。
大阪発のスタートアップ企業で、「最新テクノロジーを確かな労働力に」を企業ミッションに掲げ、「日本のものづくりをもっと強くする」ためにAI、ロボット、IoTにより、すべての企業に競争力を与える、つまり、第4次産業革命を集大成に導こうとする企業だ。
素晴らしいテクノロジーを開発しても、現場で利用されなければ意味がない。
Hutzperはグローバル基準で戦える独自技術を駆使し、「現場で本当に使える道具としてのAI」で課題解決のみならず付加価値を創造しようとしている。

例えば、「メキキバイト」というソリューションは、目による検品業務をAIで代替し、人手不足解消、品質安定化、業務効率化に貢献するものだが、光学専門技術者とAI専門技術者による環境構築~AI運用まで一貫したサービス体系お気軽かつ安心して導入できるのがポイントである。
独自の高効率AI技術により本来高価である高精度なAIを低価格で提供できるのもスタートアップ企業ならではである。大阪には中小企業が多くあり、その中でも旋盤を利用した金属の削り出しのような切削作業を扱う企業は特に多い。
精密な切削作業は今まで機械化が難しく、熟練の職人の「勘」に頼る部分が多いのだが、職人の高齢化と後継者不足の為、優秀な技術が失われる危機が訪れている問題に対して「振動大臣」というソリューションを提供している。

「ルールベースの手動設定」と「AIによる自動学習」の2つのモードを組み合わせたハイブリット型の異常検知の仕組みによって、異常値を判断する職人の「勘」を忠実に再現可能にするだけでなく、過去の加工条件や図面データを誰でも簡単に呼び出せるので、次の加工作業に役立てることができる。

加工技術のデジタル化により職人の加工技術をシステムに継承させることができる。今まで成し得なかった職人技術のデジタル化を実現したHutzperの功績は非常に大きいと思う。

大阪の技術は町工場から生まれ、今では宇宙開発にも利用される精密な技術で溢れている。これらの技術は日本の宝であり、未来永劫継承される価値のあるものであり、後継者不足で失われる危機にあった技術をデジタルテクノロジーが救ったのだ。

2020年設立と若い企業であるが、現場の声を聞き、現場を救う手を差し伸べたことはこれからの日本の技術を守り、「技術の日本」の復活に貢献するのではないかと期待できる。Hutzperを河野太郎デジタル大臣が視察されたと聞いたとき、河野太郎デジタル大臣こそ現代の伯楽だと痛感した。
その眼力により日本をより良い未来に導いてくれると期待するばかりだ。

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