2023年秋の日記（10月29日～11月4日）

■10月29日（日）
近くの公園のハロウィンイベント的なものに、ゆるーく参加。清々しい空気の下でのんびりするのにとてもいい一日。

■10月30日（月）
宮下奈都さんの『静かな雨』を、５年ぶり３回目くらいの再読。おおまかなストーリーの流れは覚えているけれど……くらいの状態からのスタートだったんだけど、おお、なんていう素晴らしい小説なのだろう、と感動する。
ちょっとした感情のすくい方、伏線という言い方をするのはちょっと躊躇してしまうような静かな伏線たち。本当に、よかった。

静かな雨 (文春文庫)

■10月31日（火）
朝から胃がん健診。前日20時以降は食事もとらず、朝も水1杯で現地に向かう。
がしかし、私には不備があった。前夜気づいたのだけど、健診票みたいなものが、ない。どこにもない。こういうものをなくすタイプではないのに、ない。

知ってる、私、年々ぼんやりしてきているよね……という思いが、私の心身をまた少し浸食した。捨ててはいけないものを間違って捨てたり、言われたことをすっかり忘れたり。まあ、生きている時間が長くなると、いろいろあるよねー、とがっかりしそうな気持ちを振り切る。

ということで、腹をすかせた状態で健診場に向かうが、なくした紙を役所で再発行しないとならないとのこと。わかりました、と、票を後日取りに行くことを役所に電話をする。

今住んでいる自治体では、国民健康保険の健康診断は、身体の部位ごとに各地の医療機関で行うことになっている。だから毎回いろんな場所に行って、いろんな健診をしてもらっている（のだけど、正直、ちょっとmendokusai）。以前住んでいた自治体では、１つの病院で２－３時間でぐわーっといろんな検査をしてくれた。それはとても親切なことだったのだと知る。ありがとう、前の自治体。

おなかがすいているので、ヘルシーな朝食プレートを食べる。新鮮なものをいただくと、内側がきれいになったような気になる。内側ってどのあたりかよくわからないけれど。そして急に「いただく」なんてワードを使ってみたくなっちゃったりする。そんなことを思って1人羞恥したりしていたが、結局のところ、美味しいものが食べられて、ちょっと嬉しいのだ。
(いただいたプレートは、冒頭の写真です。本物はこの500倍くらい美味しそうでした。そして実際美味しかったです。写真でお伝えできなくて悔しい。）

■11月1日（水）
こどもの誕生日プレゼントに迷いに迷い、いまさらながらキュボロがほしくなる。
うちの子がまだ赤ちゃんだったころ、藤井聡太現八冠が子ども時代にハマっていたおもちゃとして大ブレイクしたもの。木でできていて、大変に素敵。素敵なんだけど、お高くていらっしゃる。

キュボロ スタンダード50 CUBORO STANDARD50 クボロ 木のおもちゃ 男の子 女の子 並行輸入品 知育玩具 積木 つみき プレゼント 誕生日

ということで、類似品のユリイカなども検討。それらのさまざまなYouTubeを見る。ピタゴラ的なこういうものって、どうしてこんなにぐーっと見てしまうんだろう。人間の何をこんなにわしづかみにするんだろう。

■11月2日（木）
友人と、遅めのブランチ的なもの。数か月ぶりだったけれど、いつものように楽しく充実した時間。やっぱり、友人と直接会って話をするっていうのは、とても大事だとしみじみ感じる。

■11月3日（金・祝）
５か月ぶりくらいに、子どもの保育園時代の同級生たちと会う。３連休だしみんな予定あるかもと思っていたが、クラスの90％くらいの20人が集まった。親や弟妹も合わせると50人ほどか。すげー。クラスの半分くらいが同じ小学校に行き、そのほかは１～３人くらいずつ別の小学校になったけれど、公園に集まったらもう、いつも会っていたかのような大騒ぎ。

うちの子は保育園の後半３年がコロナ禍だった。ということもあって、特に後半は保護者会も最低限のことだけで終わってしまったのだけど、卒園のころから急激にみんなが仲良くなり、いまや、緊張せずに会える存在になった。しみじみと嬉しい。
暗くなるまで砂まみれで過ごし、また数か月後に！と明るく別れる。

昨日、今日と、リアルで人(親しい人たち)と会ったことで、急激に元気な何かが湧いてきた。重大な話をするわけでもないが、多分そういうなんていうことのない話や時間が、私という人を作ってくれているのだと、改めて気づく。というか、身体的感覚として得た。

■11月4日（土）
「RE_PRAY」初日を見に行く。いやー、すごかったー。特に整氷後ぐいぐいと引き込まれる。

「プロローグ」で見た時からずっと『いつか終わる夢』が好きで好きすぎなのだけど、『いつか終わる夢:Re』があたたかみを帯びたものになったと理解したところから、「あの、文字が降ってくるところ、文字変わるよねきっと」と、わくどきししながら待った。ああ、そう来ましたか、という思い。とても、よかった。

そして、グッズがほしくなってきている。GIFTの時は東京ドームに着いた瞬間、突如もこもこのブルゾンがほしくてたまらなくなり、苦しい思いを抱えたんだった。今回はまだこの先も公演はあるし、買おうかなどうしようかな、とちょっとうきうきしているところ。こういう気分、楽しいぞ。