知らない街


-------------------------


いつまで待たせるの
なんて思うことはなく

数歩進まずとも
そこには知らない街がある

ふわりと現れては笑う
そっと右の後ろを歩く

ひっきりなしにそよぐ
なんてことのない間に過ぎる

知らない知らないもの
1つ2つ3つと消える

ふわりと覗かせては笑う
そっと横に並んで歩く

こころのかたい石ひとつ
だれも除けやしないよ
こころのかたい意思ひとつ
見つけられたなら

まだこの街には
知らない1歩2歩3歩がある

この先歩く道
何通り指折り迷って


-------------------------


ふわっとたのしかった時間のことを思い出して

それでもまだ、全部全部遠いんだなと感じた日の話




よければサポートをよろしくお願いします。