Hitomi Idenuma

靴下職人 いでぬまひとみ 41歳 10歳の娘の母

Hitomi Idenuma

靴下職人 いでぬまひとみ 41歳 10歳の娘の母

最近の記事

「相手の立場になって考えよう」

「職人さんの立場に立ってデザインしよう」 この言葉は、私がテキスタイルデザイナーだった頃、先輩デザイナーからいただいた言葉です。 私はチェックのデザインをして、ストールを作る事になっていました。 チェック柄をデザインして機屋さんに織ってもらい、 縫製工場さんに生地の端の始末を依頼する時に、 「反物をストールの長さにカットしやすい様に、切る部分のチェックの色を変えておくと、工場さんは目印になって作業しやすいよね。こうやって、職人さんの立場に立って生地のデザインができるようにな

    • サイズ60cmの靴下を作ってみた!

      #クリエイターフェス という面白そうな企画があることを先ほど知り、 締切ギリギリに写真をとって、載せてみました。 完全な趣味で作っていた、おおきなおおきな靴下です! 家庭用編機の編み針200本全てを使い、 3歳くらいの子供がすっぽり入ってしまう大きさの靴下です。 靴下編機を開発したのは、イギリスの牧師、ウィリアム・リー師と言われています。そして、私と靴下作りとの出会いも、ロンドンのチェルシーカッレジ在学中。勝手に縁を感じています! #私の作品紹介

      • 靴下の裏側の糸に足指が引っかかった経験はありますか?

        みなさんは、柄物の靴下を裏返して見たことありますか? または、裏側の糸に足の指が引っかかった経験はありますか? 実はあのもしゃもしゃの糸、切っても大丈夫なんです! 裏側に出ているもしゃもしゃの糸は、 表に使われている糸(表糸)が編まれていない状態で出ています。 靴下は、表糸と裏糸(極細の伸縮性のある糸)を一緒に編んでいて、 裏糸が必ず靴下全体に入っているので、 表糸を切ったとしても穴があく事はありません。 また、履いているうちに切った糸が表に出てきた場合も、 裏側に押し込

        • 古い編機を大切に使う理由

          私が靴下作りに使っているのは、 K式というシングル編機で、チェーンやドラムを使って 足底の長さ、つま先かかとの位置を調節する編機です。 すでにメーカーで生産されていないため、 時には金属を削って部品を作り、大切に手入れをしながら使っています。 (私は部品を作る事はまだできません) 1年ほど前、 最新の編機は、チェーンやドラムの役割をコンピューターが制御し、 そして、つま先を縫う作業もないと聞き、 こんな疑問がふと浮かびました。 "これから、どんどん新しい編機に代わってい

        「相手の立場になって考えよう」

          自己紹介

          靴下職人 いでぬまひとみ 41歳 10歳の娘の母 初めまして 私は、東京で靴下を作る仕事をしています 自分に気合を入れる為に、あえて’’職人’’と呼ぶことにしています まずは、私の経歴から ロンドン芸術大学 chelsea college of art and design テキスタイルデザイン学科ニット科卒業 留学中にKAJIHARA DESIGN STUDIO代表 梶原加奈子さんとの出会いに恵まれ ニットの道に進むことを決める インターンシップ先で、家庭用編み

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