見出し画像

10年前の自分からの手紙



最近断捨離をしている。先週は書類関係。もういらない保険の書類や大量の取扱説明書。その中に、中学卒業の時に、20歳の自分へ書いた手紙が混ざっていた。その手紙を25歳でまた発見した。

20歳になった○○○へ〜♡♪*

なんともアホっぽい、あぁ私ってこんな感じだったんだ、、と後から1人で恥ずかしくなった。当時付き合っている彼氏とどうなったか、今何の仕事をしているのか、みんな元気かなど、質問攻めだった。この時期はファッションデザイナーになる!と、女子のあるあるな夢を言っていた。

最後の方に、こんな文が書いてあった。

お爺ちゃん、お婆ちゃんには沢山お世話になったから絶対に恩返ししてね☆


ハッとさせられた。

全然、恩返し出来てなかった。

近くに住んでいて、月に1.2度子供達を連れて数分会いに行く程度だった。お爺ちゃんが体が動かしづらくなっている時も、子育てで忙しいからと頼み事を断ってしまったことがあった。やろうと思えばできる事だった。自分が頑張って時間を作ればいい話だった。なのに面倒臭さが勝ってしまった。それを思い出した。

生まれてからずっとお爺ちゃんお婆ちゃんは優しかった。色んなところに連れて行ってくれて、毎週いとこなどもみんな連れて外食に連れて行ってくれたり、旅行にも行った。運動会などのイベントはもちろん来てくれるし、テストで良い点を取ればお小遣いをくれたり、習い事は全てお金を出してくれていた。交通費までも。私を含め孫たちのことが大好きだった。

今文を打っていて、なんてすごい事を、そう簡単じゃないことを沢山してくれていたんだろうと気付いた。合わせて5人の孫に、愛を持って平等に接してくれていた。

中学生の時は泊まりに行ったりしていた。土曜日の夜、エンタの神様を見ながらお爺ちゃんお婆ちゃんとトランプをしていたの懐かしいなぁ。私はかなりのお爺ちゃんお婆ちゃんっ子だった。

そんな私も高校生になり、何かと忙しくなった。従兄弟達とご飯に行くことはたまにあったけど、昔ほど時間は取れなくなっていた。

今の旦那さんと付き合っている時期から、お正月や親戚でご飯を食べる機会があれば必ず旦那さんも誘ってくれていた。そして一緒にお酒を飲んで、とても嬉しそうだった。孫5人が女なのもあり、男が嬉しかったのもあると思う。私抜きでご飯に行ったり、色んな話をしていて、お爺ちゃんお婆ちゃんも、旦那さんも、皆んな楽しそうで私も嬉しかった。


お爺ちゃんが体が動かしづらく、立ち上がりやトイレに行くことが困難な時、旦那さんが率先して手助けをしていた。有難いなと思った。

お爺ちゃんお婆ちゃんは今年76歳。こんなこと思いたくないけど、いつ何があるか分からない。いつ歩けなくなるか。私の事を忘れてしまうか。お爺ちゃんお婆ちゃんに限らず、私達も。だから後悔しないように、会える時に、伝えられる時に、周りの人に感謝を伝えたい。10年前の、アホっぽい私が気付かせてくれた。

ちゃんと恩返しするからね!!私!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?