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なんで国債や社債を買うの?【資産運用】

先日そんな疑問をいただいたので、私が考えるメリット・デメリット、選び方をまとめてみます。

新NISAで株や投信にフォーカスが当たっている今だからこそ、鋭い疑問だなと思いました。

そもそも債券とは

債券とは、国や地方公共団体、企業などが必要な資金調達をするため、投資家からお金を借りる際に発行する証券のことで、いわば借用証書です。国が発行する国債、地方公共団体が発行する地方債、企業が発行する社債などがあります。

債券を保有する投資家は、定期的に利率分の利子を受け取り、満期日(償還日)を迎えると額面金額である償還金及び利子を受け取ることができます。

野村アセットマネジメント

私が考えるメリット・デメリット

メリット
①日々価格が上下して元本割れリスクをはらむ株や投資信託と違って、満期日に元本が返ってくる(発行体の破綻なく満期まで保有すれば)

②株や投資信託と違って、いくら儲かるか(利子をもらえるか)あらかじめ分かる

デメリット
①株や投資信託に比べてリターンが少ない

②今後金利が上がった場合、機会損失となる

③選択肢が少ない

デメリットとの付き合い方

①債券vs株・投資信託で考えた時、ローリスクローリターンになるのは仕方ないですが、運用に回せるお金が限られている一般人の私にとって、投資信託を買っていたら+10%だったのに、債券買ったから+1%だった…となるのは切ないです。

だからこそ、ライフプランを立て、⑴生活防衛資金、⑵使う時期と金額が見えてるお金、⑶当面使わないお金に分けて、お金の種類に応じて運用手段を決めると、デメリットを低減できると考えています(たとえば、⑵は債券投資、⑶は株・投資信託とか)


②債券vs債券を時系列で考えた時、今後の金利上昇は気になるポイントです。

利子1%の債券を今年買ったのに、来年似たような銘柄で利子2%の債券が募集されている場合。「もう一年待って2%の買えばよかった…」と思うかもしれません。

来年も運用に回せるお金が手元にあれば2%の債券を買えばよいですが、もう予算が残ってなければ買えない。

1%の債券を売却してお金を作るのも手ですが、金利が上がると債券価格は下がる※ので、額面より低い価格で売ることになります。
(※持ってると年1%もらえる券と年2%もらえる券、後者の方が欲しいですよね。なので金利が上がると1%の券は人気がなくなり、価格が下がるのです)

とはいえ金利動向なんて分からないし、預金に置いてるよりは利子つくし、長期分散で考えると債権も投資対象の一つとして魅力があると考えています。

日興の回し者ではありませんが、私的に分かりやすかったのでご参考まで。(もっとYouTubeに分かりやすいのがあるかも!)

③選択肢少ない!私が思う最大のデメリットはコレです。

外国債、国債も検討対象にしてらっしゃる方は別かもしれませんが、円建て・国内企業を選択肢にしている私にとって、昨日朝時点では↓しか選択肢がありませんでした。

SBI証券HP

なお、新発債(新たに発行される債権)はなく、既発債(既に発行された債権を保有してた誰かが、満期を待たずに売った債権)だけでした。

例えば一番下のソフトバンク債だと、年間税引後で0.473%もらえるという見方です。

デメリットとは書きましたが、見方を変えると株・投信とは比べて少ない分、選び疲れしないという面はあるかもしれません。(あるべき論では、選び疲れとか言わずにちゃんと考えろと言われそうですが)

以上、私が債券を買う理由でした。

さいごに、念の為。本内容は投資を斡旋するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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