VOSS(2001年) アレクサンダー・マックイーンのset design

セットデザイナーのHITOMIです。
唐突ですが、私がインスピレーションを受けたセットデザインの事をここで書いていこうと思います。



VOSS(2001年)

VOSS(2001年)は、アレクサンダー・マックイーンのファッションショーにおける一大物語ではなかったでしょうか。

舞台は巨大なコンテナの中。参加者は鏡に映る自分の姿を見つつ、心臓の鼓動が響く中で待つ。やがて、コンテナが明るくなり、そこには精神病院のような雰囲気を持つガラスの箱が姿を現します。
ケイト・モスを先頭に、モデルたちは狂気と優雅さを兼ね備えたパフォーマンスを繰り広げげ、彼らの衣装は、彼らの動きと一体化し、まるで自然の一部のよう。
マックイーンの美のビジョンは、カキなどの異例の素材や、剥製の鳥で表現され、狂気と自然の対比が物語を彩る。

そして、ショーのクライマックス。
フェティッシュ作家のミシェル・オリーの挑発的なシーンが現れ、現実とフィクションが交錯する。

VOSSは、ファッションショーという枠を超え、美と空間の新たな認識を生み出す、まるで一つの物語のようなセットデザイン。
引用(https://www.vogue.co.uk/gallery/best-alexander-mcqueen-runway-showsi)

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