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わたしの英単語指導 ベスト15選 ~Spelling Beeをめざして~【後半】

小学校・中学校・高校の英語の先生のための英語の先生 Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!


 単語テストをするけれど、なかなか覚えてくれない英単語、先生方はどのようにご指導されていますか?私が単語指導において、いつも念頭に置いていることは、「夢中になって活動しているといつの間にか覚えちゃった!」状態にしたい、ということです。暗記を強要して生徒を変えよう、ではなく、教師サイドが工夫してできることをやってみるのはいかがでしょうか?

 ここでは私が実践してきた、楽しくかつ力のつく英単語指導法を紹介します。少しでもお役に立てれば幸いです。長くなってしまいましたので、こちらは【後半】とさせていただきます。【前半】では、1.BINGO、2.単語リストの配布、3.パパイヤジュース、4.ペアチェック、5.英英定義選び、6.My 英作文、7.単語しりとりを紹介しています。よろしければ、こちらを↓↓参照になさってください。

それでは、15選のうち8番目の英単語指導から紹介します。

8.クロスワードパズル[中・高向け]

 crossword puzzle makerなどで検索して好きなmakerを選び、オリジナルのクロスワードパズルを作ることができます。cluesは、単語の意味やヒントなどを日本語または英語で入力します。私の場合は授業の進度に余裕がありませんので、単語リストのプリントの裏面に印刷して渡しています。すると、指示を出さなくても自ら取り組む生徒や、休み時間に書こうとする生徒が見られました。もちろん授業の中で時間をとってペアで協力して取り組ませても楽しいです。生徒が自分でパズルを作ることも可能です。下の写真は、私の自己紹介パズルです。

①キーワードを真ん中に縦書き
②CLUESを考え、枠を作る

CLUES   I am from (  1  ). 
             I am an (  2  ) teacher. 
             I am on the (  3  ) team. 
             My favorite singer is (  4  ). 
             My birthday is (  5  ) 3rd. 
             My hobby is (  6  ) video games.    


Answers


9.ワードスクランブル[中・高向け]

 word scramble makerなどで検索して好きなmakerを選んでオリジナルのワードスクランブルを作ることができます。ワードスクランブルのメリットは、文字と音の関係性を生徒が意識できることです。そして正しくスペルを書けるようになってきます。以下のDisney characters word scramble では、いくつわかりますか?思わず考えたくなりますよね。

word scrambleの例


10.ワードサーチ[小・中・高向け]

 ワードサーチもword search makerで検索して好きなmakerを選び、オリジナルのワードサーチを作ることができます。定着させたい単語で作ることができ、隙間時間ができたときに使えるように用意しておくと便利です。授業が5分余った時に配布して始めると、チャイムが鳴って休み時間になっても生徒は単語を探すのをやめません。

word search maker free printable


11.単語イラストマッチング[小・中向け]

 単語と意味やイラストのカードをマッチングする活動です。単語カードと意味・イラストカードは色を変えて作ります。カードを作るのが大変ですが、最近の教科書によっては巻末にカードがついていることがありますね。pelmanismと言ってもいいですが、Let's play concentration. Spread the cards on your desks.  Put them face down.などの容易な教室英語が使えます。個人対抗にしてもいいですし、グループで協力してすべてのカードをマッチングするようにしても、子どもたちはやる気を出して楽しんでくれます。もちろんカードではなく、ワークシート上で線を引いてマッチングするときもあります。

小学生用ワークシート


12.単語カルタ[小・中向け]

 Guess who? Who am I? 活動と同じような活動で、語彙の定着だけではなくリスニング力も鍛えられます。定着させたい単語のカルタを、グループになって机の上にface upでならべます。そして例えば、教師が"Hands up! Guess who?  I am an animal.  I have a long nose and big ears."と言い、生徒はそれをそれぞれリピートをして、そのカルタ、この場合は「ゾウ」のカルタをとります。This is an animal that has a long nose and big ears. という表現を使って、関係代名詞の学習導入などでも使えます。

13.ミッシングゲーム[小・中向け]

 ピクチャーカードを黒板に掲示して発音した後、Close your eyes. と言って、生徒が見ていない間に数枚のカードをのけます。そしてOpen your eyes.と言うと、生徒は挙手をしてなくなっているカードの単語を答えます。メモリークイズのような活動で、スローラーナーさんも活躍できます。ペアどうしで生徒用のカードを使ってすると、発言量を増やすことができます。

14.ラッキーワード(キーワード)ゲーム[小・中向け]

 ペアで席の真ん中に消しゴムを置いて始めます。教師のあとに続いて単語を発音していき、あらかじめ決めていたラッキーワードが発音されたら、消しゴムを取ります。先に消しゴムを取った方が勝ちです。1回戦が終わったら、対戦相手を変えて2回戦をしてみると、飽きずに続けられます。そして3連勝したら金メダル、などランキングすると子どもたちは燃えますね。 


15.チャンツ[小・中向け]

 教科書に内蔵されているチャンツの音源を使う、もしくはリズムに合わせて、単語を発音していきます。私は単元の最初に単語リストを提示したときに、リズムに合わせて発音させています。単調なRepeat after me.タイムが、ラップでHERE WE GO!タイムに変わります⁉


おまけ

  教師が新出単語の文字数分の下線を
_ _ _ _ _
のように板書します。そして、生徒にこの単語に含まれているであろうアルファベットを予想させて1つずつ発言させます。該当したアルファベットが出てきたら、線上に書いていきます。
_ _ P P _
のようにアルファベットを書き加えていき、
h a p p y
のように単語か完成します。


 以上、15選のうち8つの活動を紹介いたしました。これらの活動は、あくまで単語テストの代替案としての活動です。単語をどう運用していくか、つまり単語運用能力を育成するには、また別の取り組みが必要です。やりとりのなかで使えるようになるのが理想ですね。


 ところでスペリングビー(Spelling Bee)というのをご存じですか?百聞は一見に如かずです。Seeing is Believing. こちら↓↓をご覧ください。



 ご視聴になられていかがでしたか?単語を暗記することも、エンターテインメントにしてしまうところがおもしろいと私は思いました。いつか自分の教室で、学校で、スペリングビー大会ができることを夢見て、まずはトロフィーをアマゾンで注文しようかな⁉


実際にやってみて、うまくいった!こんな困ったことが起きた、など感想や質問がありましたら、コメントくださると嬉しいです。

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1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!

Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!


【英語の先生のためのひとことEnglish】

"Kids need to be complimented more often than they're corrected."
       - Christine Derengowski


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