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ダイヤモンドリーグ ローザンヌ大会~遠くに跳んだら優勝!ではない!?~

 日本時間8月27日(金)に行われたダイヤモンドリーグ ローザンヌ大会。みなさんご覧になられましたか?私は深夜まで起きられなかったので、今朝youtubeのアーカイブを観ました。

 女子走幅跳で優勝したのは、セルビアのIvana Spanovic選手。2018年のアキレス腱の負傷から復活し、東京五輪では4位でした。

 私と同じ年の選手で、2007年7月の世界ユースではSpanovic選手が2位、私が5位でした。振り返ると、6月に高校新記録を出して自信満々で出場。しかしメダルも取れず、「もう走幅跳やめる...」とひどく落ち込んで帰ってきた記憶があります。当時の自分に一言。「大丈夫、あなたは14年後も跳んでいますよ:)」

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 ちなみに数あるスーパージャンプの中で、私が1番好きなのが2017年に地元セルビアで開催されたヨーロッパ室内。跳躍フォームの改善、そして地元の声援を受け、圧巻の優勝でした。その映像はこちら

話が少しそれましたが、今回のダイヤモンドリーグの結果はこちら。上の世界ユースのものと少し違う点があるのですが、お気づきですか?

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 上位3人を見てみると、記録はSAGNIA Khaddi選手ほうが上(しかも自己タイ記録!)なのに、順位は2位。そして、4位以下は5本しか跳んでいません。なぜなのでしょう??

 これは、ダイヤモンドリーグで採用されている制度で、5本目終了時の上位3人があと1本跳ぶことができ、6本目の記録だけで順位をつけます。表の一番下にも「The top 3 athletes were ranked by their results in the final round」と書いてありますね。そのため、記録ではSAGNIA選手が3本目に跳んだ6m92がトップですが、結果は6回目に6m73を跳んだSpanovic選手が優勝、となっています。最後まで結果がわからないというハラハラ感はありますが、競技現場では賛否両論あります。個人的には、遠くに跳んだ人が優勝!が一番わかりやすくて良いのではないかと思います。

 このように時々、走幅跳のルールが変更されており、例えば跳躍の持ち時間。以前に一度1分から30秒に変更されたのですが、これは少し経ったらまた1分に戻りました。個人的には、試合時間が2時間を超えるのは長いなと感じるので、30秒ルールでスピーディーに行われるのは好きでした。しかし、出場人数が少ないとインターバルが短いのでちょっと大変でしたが。今後は踏切のファールかセーフかの判断基準が変わるので、またどこかで紹介できたらと思います。

 さて、ダイヤモンドリーグの次戦は日本時間8/28(土)、パリ大会です。

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