屋外シーズン2試合を終えて
4/25に屋外シーズン初戦(日本GP兵庫リレーカーニバル)を迎え、5/9に2戦目のReady Steady TOKYOに出場しました。この後、東日本実業団(5/16)、日本GP木南記念(6/1)、日本選手権(6/24-)と続きますが、ここで一度、冬期練習からこれまでを振り返ろうと思います。
私は11月の冬期練習から、太成学院高校でトレーニングしています。大阪出身でもなければ大学も関東。1年前には全く考えていなかったことですが、いろんな縁やタイミングがあり、そして何より私の求めていたものがここにあったので、拠点を移しました。
詳しくは月刊陸上の記事をご覧ください。
①この冬一番大事にしたこと
それは「トレーニングを継続すること」です。普段コーチからも、口酸っぱく言われています。ちょっと休めばすぐに治るのに、無理をして長期離脱、という経験を何度もしてきました。でも、トップパフォーマンスを目指せる競技人生の時間は有限と気づき、ロスタイムはなるべく防ごうと思うようになりました。
そのために心がけたことは、①自分のコンディションをコーチやトレーナーに正直に、こまめに伝える。②今このトレーニングはできるけど、そのあとの反動には耐えられなさそう、というときは止める ③自分の身体は弱いと認識することです。
「疲れている」「痛い」と口にすることは良くない気がして、これまでは気持ちでカバーしていました(正確にはカバーし切れていない)。「身体はどう?」と聞かれたら「大丈夫です!」と答えるのが決まり文句。でも、この冬は「疲労が抜けなくて」などと伝えるようにしました(今でも少しためらってしまう時はあるけれど)。冬~春で、脚に違和感が出た時や、潰瘍性大腸炎が再発しかけた時は何度かありましたが、その都度休んだり強度を落としたりしたことで、今のところトレーニングは継続できています。
②ライバルの存在
恥ずかしい話、少し前までは自分以外はみんな敵だと思っていました。なので、秦さんとトレーニングするようになった直後は、どう振る舞ったら良いかわからないときもありました。でも、自分一人では100%しか出せないところを、120%引き出してくれたり、同じところを目指している仲間だからこそ、相談できることもあったりして、次第に「ライバルは自分を高めてくれる存在」ということに気づきました。
競技のタイプや性格などは真逆なことが多く、秦さんは技術やバネが強みで、トレーニングはやり過ぎないのに対して、私はパワーが強みで、トレーニングをやり過ぎることがあります。強みも弱みも伸ばし合えたらと思っています。「自分たちで牽引走の距離を決めていいよ」とコーチに言われた時に1m!と答えたり、跳躍のことよりマクドナルドの新作を教えてくれることのほうが多かったり、試合の日に待ち合わせ場所にいないと思ったら先に会場に行っていたり。想像の斜め上をいくこともありますが、いつも助けられてばかりです。
そんなこんなで日々トレーニングしていますが、「このままじゃダメだな」「ヤバいな」という危機感が常にあり、うかうかしている暇はありません。跳躍練習では踏切技術のレベルの違いを痛感して、家に帰っている途中に不意に涙が出てくることも…。いい年になって、何泣いてるんだよと思ったりもしますが、やっぱり私もいい跳躍がしたくて。自分の出来なさに落ち込むことや、悔しいこともありますが、結局は、「だからここに来たんだよな」に落ち着きます。
今は目の前の課題をクリアしていくことに必死ですが、自分ができる最高の跳躍を作り上げたいです。そして女子走幅跳のみんなで競い合いながら、また世界レベルに引き上げていきたいですし、私もその一員になれるよう、頑張ります。
③2試合を終えて
初戦は6m04で6位。自分の散々なパフォーマンスにはがっかりしました。これまで、何をやってきたのかと。試合直後は感情的になり、「走幅跳はもういいです。」とコーチに言って会場を後にしてしまいましたが、家で落ち着いて振り返ると、技術的な部分だけでなく、試合前や試合中の心の持ち方など、原因が見えてきました。そうなると、落ち込んでいる場合ではなく、やることをやっていくのみだなと思いました。
休養日明けにトレーニングに行くと「もう1ヶ月くらい来ないかと思ったよ~」とコーチに笑われましたが、結果に繋がるまで諦めない、ぶれずに積み上げると決めたので、また前向きにスタートしました。
主に助走の前半8歩と踏切を修正し、2戦目は6m29で2位。今後は助走中盤以降に地面を捉えながら加速していくことと、踏切のタタンのリズムを習得することで、スピードを生かした跳躍ができたらと思っています。これらがまとまると、自己ベスト(6m44)更新も見えてくると思います。
長々と書いてしまいましたが、これが現在地点です。これからも見守ってくださると嬉しいです。
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