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怖い話

俺「5ちゃんねるのオカルト板を見て。

怖い話を読んだ後は皮膚と神経の隙間が少し広がる。ビルの隙間に何かいたような気がするし、電車の音が厭になる。鏡を直視出来ず、けれど横目で一瞬見てしまう。普段ぶつからない扉に肩やら背中やらが当たる。

現代人(げんだいびと)は日常を安全に生きてるから怖くないけど、常に怯えていればそうなのかな。昔、それこそ縄文くらいの頃はみんなこんな感じだったのかな、と考えると隙間が縮んで皮膚と神経がまたぴったり合わさるのが少し惜しくなる。

僕が怖い話を読んだからといって、鏡は変わらないしそこに映る僕も変わらず、僕は変わった自分を観測出来ない。鏡を見なきゃ変わっているのかもしれない。科学的に考えて、皮膚と神経とがガバガバくっついたり離れたりしたら身体も心も保たない。お前はどう思いますか?」

金星人(以下K)「だそうです。」

爺さん「オカルト板に行ったのか!?」

婆さん「朝までこの部屋を出てはいけない。私たちは話しかけないから何か聞かれても答えてはいけない。」

俺「お前いつになったら働くんだ?」

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