2021年産クラブ馬 出資回顧

一口馬主も8世代目を迎えて備忘録を残しておこうと思います。あと何年続けられるか分かりませんがそろそろ総括をしても良いのかなと思います。

1)募集大前提:人気に左右されずに好きな馬に応募する。馬はデータ化しても正規分布や平均には集約しないほどバラツキが大きいので客観性よりも主観で決めることしています。
2)選定するにあたり重要視しているもの:厩舎、母方の血統と父親との配合、動画 5:3:2くらいの比率です。測尺はバランス重視。成長力は兄/姉を参考に決して管囲20㎝には惑わされずに。

①社台/サンデー
リストが出た段階で社台Gは繁殖牝馬リストを照合しながら初仔以外はどの種牡馬をつけてきたか確認します。過去の動画やセール馬が兄/姉にいるかも気にします。実績性が青天井のため贅沢は言わずにオーナーズ会員がどの馬に申し込むかも気にして選定しています。
サンデー1st impressionはシーウィルレインとエライヤでした。主観的に運動神経が良さそうな歩きをしていました。この表現は文字では表せない感覚みたいなものです。ただしツアーおススメになったようで実績では太刀打ちできなさそうというのもクラブに電話して確認しました。特にサンデーは電話でいけそうかはっきりとは言ってくれませんがなんとなくわかります。そこでもう一度見直してみたらカナロアが種付料がMaxの時かつ時期的に活躍馬が少なかったこともあり人気ないなということで注目してみたところリーチング(過去2世代は🥕さん募集)の動画の印象が良かったこと、ツアー2週目で体重が大幅に増えていたこと(5月生まれ)、成長が加味できそうな母系であったことから候補に入れました。
毎年社台は一通り見ます。ララベルに興味があったこと、マインドユアビスケッツの育成が1年目はうまくいっていた印象があったのでチェックしてたらスカーレルに興味がわきました。厩舎もあってそうな(主観)馬だったので候補にしました。
結論としてエライヤの票がすごく伸びていることから成長込みでリーチング、馬と厩舎がマッチしてそうなスカーレルの2頭としました。

②東京サラブレッドクラブ
東サラは傾向として走る母系(レッドファンタジアなど)、ディープ/キンカメなどの種牡馬の仔(種付料高め)の成績が良い傾向です。傾向はあくまでも傾向なのでそれに縛られすぎないように(馬券予想家を反面教師にすると良いです)。またバイヤー系なので育成先のチェックも忘れずに。2019年の社台牧場産はノーザンファーム育成が多かったですが2021年産は変更になっていることも気にしました。
5台血統表で注目したのはティズウェンディでした。母が米国血統でスピードを受け継ぎそうなこと、厩舎がマイル前後の活躍馬が多いこと、立ち姿がドゥラメンテの募集時(特に繋ぎ)が似ていたことが気に入りました。成長すればマイル前後(予想は外れることが多いです(笑))で活躍してくれそうで最優先で申し込むことにしました。ドゥラメンテ産駒の活躍馬は欧州母系に多いですがあえてのトライです。例年クラブ募集一番人気に応募することはまずないのですがそれでも2021年産はこの馬がドラ1だと思います。
他にはボインビューティとアストライアでした。ボインビューティはいかにもダート馬らしい立派な体躯でこの厩舎なら最初は芝でいくかもしれないなと思いました。アストライアは🥕血統で気にしましたがハービンジャー産駒の割に小さいことと育成先がわからないところだったことから今回は候補から外しました。
結果ティズウェンディ最優先とボインビューティ一般申込、2頭とも当選できました。

③ウインレーシングクラブ
ウインは2014年産から出資してますが選定が難しい理由として最近の坂路改修により体力のある馬でないと育成が上手くいかないこと、カタログの社長コメントが人気のバロメーターであること、動画の角度が他クラブと違うのであまり参考にはしていないことです。2021年産はコスモアクセス、ウインアルテミス、ウインシャトレーヌの3択でした。厩舎、社長コメント、立ち姿と決めかねましたが迷いすぎたのでシンプルに元出資馬のウインシャトレーヌの仔に申し込み当選できました。来年以降もこの産駒募集してくれるでしょうから次回も良い仔が募集されればと思います。(2022年産はエピファネイア産駒)

④キャロットクラブ🥕

🥕さんは周知のとおり会員数も多く毎年入りにくいクラブであるにもかかわらず入会チャレンジをされる方々がいる大人気クラブです。クラブの特色であるOur Bloodが募集馬選定にいい意味でも悪い意味でも影響があります。入会しているクラブで一番票読みが難しいクラブでもあります。2021年産募集も今年の活躍が目立たなくても関係なくすぐ完売となりました。
2015年産から入会しましたが繁殖入りする牝馬がしばらく持てなかったこともあり敢えて牝馬を中心に選定してみました。最近ですとリリサイド、ヒストリックスター、ヴィートマルシェ、リッチダンサー、ディラデアノビアなどおなじみの母系が枝葉を増やしておりレシステンシアのような馬が募集されない傾向になってきていますね。今年の候補は

  • サンブルエミューズ 良い馬ですね。大人気だからバツなしでは無理そうですね。

  • レイリオン 去年も良かったですが今年も良さそう。測尺で人気落としそうだから一般で狙えるかも?

  • リッチダンサー 母高齢ですがリアルインパクトをつけて馬格がある馬が出ましたね。距離に限界はありますが厩舎も良さそうなのでねらい目。

  • グレイシアブルー 全兄にメールドグラースがいる母系で奥手ではありますが運動神経が良さそうなところが決め手でした。厩舎は過去に一度出資予定でしたが取り下げになったのでご縁があればいいなと思いました。

  • ジルスパレス 過去地方馬に募集したことはないのですが母が地方で才能がある走りをしていたこと、気性に関しては募集時にはわからないこと(周回動画からは大丈夫そう?)、レッドファルクスのよい筋肉を受け継いでるのかなと思いました。

結果
最優先 サンブルエミューズ
一般  レイリオン、リッチダンサー、グレイシアブルー、ジルスパレス
で申込、リッチダンサーとグレイシアブルーが当選しました。バツ1にもなったので満足度は高かったです。一般に無理そうな馬は申し込まない主義なので票読みは万全でしたね。

⑤インゼルサラブレットクラブ
昨年立ち上げられたキーファーズオーナーのクラブで東サラと同様バイヤー系クラブになります。傾向と安めの募集馬と友道厩舎などのオーナーとつきあいが深い厩舎にいった馬が人気かなと思ってましたらその通りでした。
Coolmore studに興味があり入会しましたが昨年はサクソンウォリアーの仔に出資しました。まもなくデビューですが欧州血統特有の緩さがあるらしく成長待ちかなという印象です。2021年産は募集額に幅があり結構悩みました。最初はスカイダイヤモンズだったのですがレトIIがどうしても気になり母系は体質の弱い仔が多いがエピファネイアをつけて丈夫そうに見えたこととやはり主観的に運動神経が良さそうであることからレトIIのみ申込当選できました。

以上8頭となりましたが実は出資金は2割ほど例年より増えました。インフレが起きていて頭数はもう確保できないなと考えています。また昨年よりは手ごたえはあったかなと思います。これから育成で頓挫せずに無事デビューまでいってくれればと思います。

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