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デイヴィッド・ホックニー展 -本当に豊かな世界とは-

久しぶりの投稿です。
時間が空くとどんどん投稿しにくくなってしまいました💦
まず仕事が忙しくなったと同時に夫が長期で不在になり、元気だった父が突然病気になり、、とめまぐるしい日々でした。

出かけた場所、書きたい事はたくさんあるけど、どんどん時間が過ぎて行ってしまう。
なんの抵抗もなく書ける人が羨ましいけど、これも練習なのかな。。

さて、本題です。

東京都現代美術館でデイヴィッド・ホックニー展がやっています。
2023年7月15日(土)- 11月5日(日)

デイヴィッド・ホックニー展

大学の頃、画集を見て論文書いたデイヴィッド・ホックニー。
スプリンクラーやタイルの無機質な感じが好きでした。
シュールだけどあったかい感じ。

WEBサイトを見ると近年はiPadでも制作をしているらしく、これは気になります。

実際展示を観てみると、若い頃から最近の絵まで様々な絵がたくさん展示されていました。
一人のアーティストの世界に存分に浸れる時間はとても幸せです。
また、私はぜひ観たい!と思えるアーティストが少ないので、さらに貴重な時間となりました。

近年の作品は大きいものが多かったです。
特別ではない、多くの人は見過ごしてしまうような風景を大作に仕上げていました。
ipadの作品も「もっと上手い人たくさんいるだろうな」と思いましたが、あたたかさと迫力があるのです。←上手い=優れてると思ってないです。念の為。
今までの人生を絵に捧げてきた人の穏やかな自信というか。

お土産に買った美術手帖にこんな一節がありました。

人はみな、人生に意味を求めている。それは切実な思いで、イメージはその助けとなる。(中略)街を歩いていてごく普通のささやかなこと、たとえば影であっても、美の感動を与えるものを見るのは奇跡的なことだ。人生を豊かにしてくれる。(中略)それは私にとって絵を制作する動機として申し分ないように思われる。ー1977

美術手帖 2023.10

静物画を描くたびに気分が高まって、ここでは無数のものが見えることに気づくんだ!見つめれば見つめるほど、考えれば考えるほど、ますます見えてくるんだ。こうした素朴でささやかなのは、信じられないほど豊かだ。ー2021

美術手帖 2023.10

多くの人は見過ごしてしまうような景色にも美を見出すデイヴィッド・ホックニー。
彼にかかれば世の中は美しく面白いものだらけなのでしょう。
本当に豊かな世界とは、物質的に満たされているのではなく、彼のように自分で見出していく世界なのかもしれません。
私もそんなふうに生きたいという一つの指針となりました。

I went to exhibit of David Hockney.
His world was beautiful and enriched, and I want to live like that.


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