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考え方をひらりと翻す

わりと身近な人に、ある成功がやってきました。
おめでとうという気持ちもあるけれど、どうしても、どうやっても悔しさや苦しい思いを持ってしまいます。
なぜなら、その結果は私も欲しかったものだからです。

嘘はつきません。
私は残念ながら出来た人間ではありません。
どうしたって、嫉妬や悔しさは消えません。
悔しい苦しい妬ましい。
そして喜んであげるどころか、そんな事ばかり考える自分はなんて嫌な奴なんだという自責の念。
あぁもうこれはいったい何重苦なんだ。

でも、そんな自分を知っていたからこそ、変わりたい成長したいと思って頑張ってきたのです。
こういう時に本性が現れるなら、きっと今回のことは抜き打ちテストなのです。

だったら、今あるこの感情と上手く付き合うしかない。
妬みそねみは消えてないとしても、昔よりちょっとは良い対処ができるようになっていないと、なんの成長もなかったということです。

これはもう、相手に対する嫉妬や悔しさの話ではありません。
過去の自分と今の自分を、痛みを伴うリアルな世界で比較する、本気で本物の家を燃やして実施する消火訓練のような機会なのです。

やってやろうじゃないの!

嫉妬や悔しさという苦しみを丸ごと飲み込み、その人と同じように成功したいと思って何かの行動に変えるエネルギーにするか、嫉妬や悔しさといった苦しみから逃れるために、その人や成功への憧れごと全部を切り捨てるか。
大体、選択は主にこの二つです。
そして言うまでもなく、過去の私は後者を選び、その人が成功したのは運が良かったからだの、お金があったからだの、実は私はそんなにその成功に興味は無かったんだだの、そもそも成功したところで一体何になると言うのだ、などなど、色んな理由をつけて全てから逃げ出してきました。

前者の選択をできるようになることが、今回の私にとっての成功なのです。
そしていつかその成功した人に、「あの時は悔しかったけど、それがあったから頑張れた、ありがとう」と何か結果を出して言えるようになればいいのです。
おお、これはなんだか色々全部がいい感じです!

ヨットは向かい風でさえ前進する力に変えてしまいます。
それがプラスであれマイナスなものであれ、感情が大きく動いた時はチャンスでしかありません。
そこに力が発生しているからです。
あとは、その力を上手く適切な方向に出力して使えるようになるだけです。

ゼロから力を生み出すのはなかなか大変です。
やる気だモチベーションだとなんとか気持ちを燃え上がらせようと皆必死です。
ところがですよ!
今は抑えようとしてもエネルギーがフツフツと沸き上がってしまって対処に困る!有り余るエネルギーに振り回されてしまいそう!

な、なんという贅沢な!!
枯れることなく沸き上がる油田を掘り当てた石油王みたいなもんじゃないですか?!

ここは考え方をひらりと翻すハンドルを手にして、力強いエンジンにありったけのガソリンを注ぎ込み、フルスロットルでいきましょう!!

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