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録画サルベージの手順

(前の記事)想定読者や免責事項

基本的な進め方

まず自分が録画したものを「PCで再生する」ということは、以下の段階を踏みます。それぞれに細かい話があります。

1)映像ソースをDVD-RAMに収める
2)DVD-RAMの映像をPCの動画ファイルに取り込む
3)動画ファイルをPC上で再生ソフトを使って再生可能な状態に加工する

1)映像ソースをDVD-RAMに収める

過去に録画したVHS、DVD-RAM、あるいはレーザーディスクなどを用意します。レーザーディスクなどは、その再生機器も必要です。
「想定読者」の所で述べたように、ここでは皆様が東芝のRDシリーズを使用してDVD-RAMディスクに保存することを想定しています。
すでに録画済のDVD-RAMディスクから作業を進める場合には、そのまま(2)に進んでください。
なお、デスクトップPCでボードなどを使用して直接外部映像を取り込む方法もあるようですが、筆者はそれには詳しくないので述べられません。

東芝のRDレコーダーには「VHS+HDD+DVD」を扱える機種があり、これを使用するととても楽にVHSテープからDVD-RAMへのダビング保存を行うことが可能です。中古でこれを求めるのも良いでしょう(2万円くらいで買えるかな?)。
普通の「HDD+DVD」のRDレコーダーであれば、VHSデッキを別途用意してアナログ端子経由でいったんHDDにダビングしてからDVD-RAMに収める必要があるでしょう。レーザーディスクからのダビングの際も同様です。

HDDを経由せず直接DVDへダビングすることも可能で、分割作業などをRDでなくPCのソフトで行うことにするのならば、それもOKです。ただしSPモードで2時間を超える映像のダビングをしようとしてDVD容量不足で途中で切れる失敗などもあり得ますので、いったんHDDにダビングしていらない部分をカットしてDVDにダビングするほうが良いと思えます。

2)DVD-RAMの映像をPCの動画ファイルに取り込む

PCでDVD-RAMが読めるドライブを用意します。ブルーレイ対応でなければ3千円くらいでUSBドライブが買えるでしょう。
基本的にはRDで録画したDVD-RAMを(殻から取り出して)ドライブに突っ込むだけでそのまま読めます。

Windowsのせいなのかヘタレなドライブやメディアのせいなのかよく分かりませんが、筆者の環境では読み込みに失敗してディスクを認識しないことがたまにあります。このような場合には、再度ディスクを出し入れしたり、ドライブのUSBを差し直したり、再起動して読めるようになることもあります。レッツトライ。

東芝のRDで録画したDVD-RAMの場合には、ディスクの中がこのように見えていると思います。※東芝機以外の場合にはこのへん細部が違うようです。

画像1

この「DVD-RTAV」というフォルダを開くと、次のようになっています。

画像2

サイズからも分かると思いますが「VR_MOVIE.VRO」というファイルが動画ファイルの本体であり、このファイルだけをPC上にコピーすればOKです。他のファイルなどはPCにコピーしなくても構いません。またファイル名も変更して構いませんので、PCにコピーしたあとで、録画内容が分かるようなファイル名に変更しましょう。

(2022/4/2追記)もしかしたらVR_MANGR.IFOを解析するソフトがある可能性もありますので、残しておいたほうがいいかもしれません。管理の都合もあるので、DVD-RTAVごとPCにコピーして内容に応じてフォルダ名を変えるといいと思います。

PCの環境やインストールしている動画再生ファイルによっては、このVROファイルをダブルクリックすればただちに再生できるように設定されているかもしれません。その場合には、これで最低限の移行は終了したとも言えます。

これを繰り返して、じゃんじゃん取り込んで不要になったDVD-RAMはゴミ箱に捨てて部屋を広くしましょう。レッツトライ。

3)動画ファイルをPC上で再生ソフトを使って再生可能な状態に加工する

ただし、もしかしたらこれだけでは思うように再生ができなかったり、問題が出るかもしれません。その場合にはPCで色々やる必要が出てきます。これについては、章を改めて述べたいと思います。

(次の内容)VROファイルをPC上で修復する

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