同窓会のお知らせ
というハガキが実家に届いていた。
本当にわたしに?と疑った。
間違いなく、本当にわたしに届いたようだ。
高校の同窓会がこの夏開かれるらしい。
困ったことに差出人の名前が全く記憶にない。
当然顔も覚えてもいない。
高校時代の記憶………他人の記憶を遠くから眺めているような靄のかかった記憶しかない。
高校時代の友達………1人もいない。
懐かしい記憶もほぼなく、会いたい人も特にいない。
ひょっとするとこれは悲しいことかもしれない。
でもまぁ、良いんじゃない?と個人的には思う。
幼稚園、小中学校の時のことを思うと、今だに嫌な記憶が出てくるし、2度と会いたくない人の顔と声だけが浮かぶ。
それに比べたらなんて幸せな記憶喪失だろうと思う。
付き合いが悪いのか、付き合いが下手なのか、人間が苦手だからか、よく分からないけれど、わたしはあまり知り合いがいない。
その時その時だけ仲良くして協力して、離れたらはい、さようなら。
薄情かもしれないけれど、これでいい。
お知らせありがとうと心の中で感謝して、ハガキとはさようなら。
もしまたどこかで道が交わることがあれば、その時はその時で。
そんな時がこなければ、こないままで。
みなさんどうかそれぞれの場所で、ぼちぼちお元気で、出来るだけ幸せに生きていてください。
それでは、ごきげんよう。
あ!!行かないのは勝手だけれど、欠席の連絡ちゃんとした?って思った方がもしもいらしたら、ちょっと聞いてくださいな!!
同窓会のお知らせハガキ、往復ハガキじゃなかったんです。イマドキだからか、QRコードがついていて、そこにアクセスしたら同窓会グループLINEに参加できる模様。
行きたい人だけ、興味がある人だけ、QRコードを読み取ればいい制(だと思う…出欠のこと何も書いていなかったし)。
とても良い仕組みだと思いました。
でも、ひょっとすると何人いたか分からない同級生だけど、そのなかの1人くらいは同窓会に行きたいけれど、LINEはしていないという人もいるかもしれない。
その時はどうするのかな。幹事さんの住所書いてあったからお手紙出すのかな?
どうするにせよ記憶が曖昧で、行く気の全くないわたしが心配しなくていいか。
おしまい