暇な時は辞書を読みなさい
暇だ暇だと呟いていた小学生か中学生のわたしに、母上がおっしゃった。
「暇な時は辞書を読みなさい」
「辞書を読むの?!興味が持てなくて眠くなっちゃいそう」
「眠たくなったら、寝たらいいのよ」
「寝るなら枕が欲しい」
「辞書が枕にもなるわよ」
「なるほど!!」
その後、結局のところわたしは暇な時に辞書を読んだのかが全く思い出せない。
豊富な知識もないことだし、結局辞書を開かなかったのか、それとも開いてはすぐに寝てしまっていたのか。
どうしていたのでしょうね?
辞書を読んでいたら、何か変わっていたのでしょうか?
普段は叶わない夢は見ないから、過去に戻りたいとは全く思わないけれど、今は感情が揺れに揺れる週間だから、暇だ暇だと思ったあの日に行って辞書を開きたい。
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